宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/ 5/11 12:48 更新 高速太陽風は後半に入り、500km/秒近くに下がっています。 担当 篠原 太陽風の速度は、 今朝まで600km/秒台とかなり高い状態が続きましたが、 その後低下が始まり、現在は520km/秒まで下がっています。 依然、高速の状態ですが、勢いは弱まり始めています。 太陽風の磁場強度も、同様に低下が始まり、 昨日は5nTと平均的な状態でしたが、 今日に入った頃から、3nTへ弱まっています。 この変化からも、高速風の領域は終わりに近づいているようです。 太陽風磁場の南北成分は、南寄りの傾向が続いています。 このため、磁気圏の活動は高まった状態が続いていて、 オーロラの活動度を示すAE指数のグラフは、 前半は800nT前後、後半は500nT弱の活動が続いています。 太陽風の速度と磁場強度が下がり始めたので、 磁気圏活動の規模も小さくなり始めています。 今後は、300nT程度の変化になるかもしれません。 SDO衛星AIA193の太陽写真では、 太陽の中央部にコロナホールはなく、 この後、太陽風は穏やかになりそうです。 北東側(左上)にコロナホールが見えますが、 27日周期の図では、前周期はこの領域の目立った影響はなく、 太陽風は一週間程度穏やかに推移しました。 太陽は、目立ったフレアの発生はなく、 穏やかに推移しています。 一方、黒点としては、2542群と2543群が目立っています。 今回の高速太陽風の影響で、 放射線帯の高エネルギー電子がかなり高まっていて、 GOES15(青線)は、10万のレベルに達しています。 ここまで増加したのは、昨年の11月以来、半年ぶりです。 今後どの様に増減するのか、しばらく注目してください。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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