宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:05)
昨日、C1.9の小規模フレアが発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気嵐がやや発達しています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/ 9 --- ---
5/ 8 02:04 C1.9
5/ 7 --- ---

黒点  5/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
2541 1 α C2
2542 8 β ---
2543 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:57 615 -1.7
-2 h 589 -5.8
-4 h 616 -3.5
-6 h 651 -2.6
-8 h 598 -6.0
-10 h 612 -6.1
-12 h 553 -2.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -73 -/ -
-2 h -65 -/ -
-4 h -68 -/ -
-6 h -70 -/ -
-8 h -55 -/ -
-10 h -47 -/ -
-12 h -56 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 1x10^3
5/ 9 0.3 3x10^3
5/ 8 0.3 5x10^2
5/ 7 0.3 7x10^3
5/ 6 0.3 9x10^3
5/ 5 0.4 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2016/ 5/ 4 12:06 高速太陽風は終わりに近づいています。磁気圏活動も次第に小さくなっています。
2016/ 5/ 5 11:59 太陽風は平均的な状態に戻りました。
2016/ 5/ 6 13:27 太陽風はやや低速ですが、磁気圏の活動はやや高まっています。
2016/ 5/ 7 08:24 高速の太陽風が到来し、磁気圏の活動も高まっています。
2016/ 5/ 8 09:12 太陽風の速度は下がり始めています。フィラメント噴出が発生しています。
最新のニュース

2016/ 5/ 9 10:05 更新
高速の太陽風が到来し、中規模の磁気嵐が発生しています。カナダのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

昨日のニュースの直後から、
太陽風磁場の南北成分が、-10nTに強まり、
8日15時(世界時8日6時)にかけて、
およそ6時間にわたってその状態が続きました。
速度も480〜500km/秒とやや高まっていたため、
磁気圏の活動は激しくなり、
AE指数は1500nTに達する大きな変化を記録しています。

その後、磁場の南北成分は弱くなりますが、
8日22時(世界時8日13時)頃から、再び-8nTに強まります。
その頃には、太陽風の速度が600km/秒に上昇していたため、
磁気圏への影響は大きく、
再びAE指数は1500nT前後の変化を起こすようになりました。


前半のオーロラの様子を、カナダの高坂雄一さんが、
ブリティッシュコロンビアのランビーで撮影されています。
現地は、7日の深夜は曇っていたそうですが、
8日に入った頃から晴れ始めて、現地8日1時半(世界時8日8時半)頃から、
ピンク色のオーロラが出始めたとのことです。

お送りいただいた写真を3枚掲載します。
雲がじゃまをしていますが、オーロラの広がり具合がよく分かります。
高坂さんにより、4Kタイムラプスの動画も公開されています。
ぜひ、高画質の動画をご覧下さい。
大規模な活動の速報を、どうもありがとうございます。


また、後半のオーロラの高まりについて、
南極の昭和基地の全天カメラより、
世界時8日16〜17時と、
AE指数が2000nTに届いたころの様子を紹介します。
撮影間隔が2分だったり、30秒だったりで、
動画の様子が途中で変化しています。
こちらの時間帯も、見事なオーロラの活動が起きています。


京都大学WDCによるDst指数の速報値は、
-105nTに下がっています(Dst指数は、マイナス方向に強まります)。
中規模の磁気嵐になっているようです。
ただし、速報値は値が修正される可能性があります。
暫定的な記録だと考えて下さい。


今回の磁気圏活動の活発化は、
太陽風磁場の南向きの強まりに関係していますが、
太陽風の変化としては、昨日より高速風が始まっています。
現在の速度は、650km/秒近くまで高まっています。

一方、15nTに強まっていた磁場強度は、5nTに下がっていて、
高速風領域は中盤に入っているようです。


太陽は、目立ったフレアの発生はなく、穏やかです。


放射線帯の高エネルギー電子は、増え始めているようです。
明日以降のデータの推移に注目してください。




カナダ・ブリティッシュコロンビア・ランビーで、現地8日未明(世界時8日8時〜)に撮影されたオーロラ。
(c) 高坂雄一氏


カナダ・ブリティッシュコロンビア・ランビーで、現地8日未明(世界時8日8時〜)に撮影されたオーロラ。
(c) 高坂雄一氏


カナダ・ブリティッシュコロンビア・ランビーで、現地8日未明(世界時8日8時〜)に撮影されたオーロラ。
(c) 高坂雄一氏


南極の昭和基地で、世界時8日16〜17時に撮影されたオーロラ。
(c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


Dst指数(速報値)は、-105nTに下がっています。Dst指数の変化はマイナス方向に強まります。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。