宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/ 5/ 3 10:55 更新 太陽風の速度は550km/秒に上がっています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 ニュージーランド・ダニーデンの中村太一さんより、 昨夜、現地2日21時(世界時2日9時)に撮影された オーロラの写真をいただきました。 撮影地は、ダニーデンのブラックヘッドビーチとのことです。 日中は雲が多かったものの、夜が更けるとともに天気は回復し、 月明かりがないことも幸いして、 オーロラが目視で動きがはっきり分かるほど楽しめたとのことです。 太陽風の高まりが続いている中のオーロラです。 AE指数のグラフでは、この時間帯はあまり高まっていないのですが、 AE指数のデータ観測点の分布に関係したずれかもしれません。 水平線の彼方のオーロラの光の筋が、とても美しく見えています。 低い空まで星がきれいに写っているので、 空の状態も良かったのだろうと思います。 撮ったばかりの速報をどうもありがとうございます。 太陽風は、450km/秒というやや高速の状態から、 今日に入ると500km/秒へ一段高まり、 現在は550km/秒まで上がっています。 速度と反対に、磁場強度は、8nTから5nTへ下がり、 平均的な状態に戻っています。 高速太陽風の高まりの中心は、 現在地球に到来している領域だったようです。 27日周期の図を見ると、 前周期(4月5日前後)には全く見られなかった太陽風の高まりです。 太陽風磁場の南北成分は、南寄りの傾向が続いています。 -5nT前後の南向きが長い時間続き、速度の高まりもあって、 磁気圏の活動は更に高まっています。 AE指数は、1000nT前後の活発な変化が長時間続いていて、 極域では、激しいオーロラが発生しているのでしょう。 一方、太陽風の磁場強度が下がり始めているので、 高速風の領域は、次第に後半に入っていくと思われます。 太陽では、2539黒点群の左側の2540群で、 C3.5の小規模フレアが発生しました。 しかし、その後、2540群の黒点は見えなくなっています。 ニュージーランド南島ダニーデンで、現地2日21時(世界時2日9時)に撮影されたオーロラ。 (c) 中村太一氏 ニュージーランド南島ダニーデンで、現地2日21時(世界時2日9時)に撮影されたオーロラ。 (c) 中村太一氏 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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