宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/ 4/18 13:16 更新 M6.7の中規模フレアが発生しました。M6を超えるフレアは7か月ぶりです。 担当 篠原 今朝、18日9時(世界時18日0時)に、 2529黒点群で、M6.7の中規模フレアが発生しました。 Mクラスに達するフレアは、 2月15日のM1.1以来と、2か月ぶり、 また、M6を超える規模のフレアは、 昨年の秋、2015年9月28日のM7.6以来で、 7か月ぶりとなります。 フレアの様子を、SDO衛星AIA131の動画で紹介します。 初めに、C2.4の小規模フレアが発生し、 その後、規模の大きいフレアが起きています。 このフレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。 STEREO Ahead衛星のCOR2による動画を掲載します。 太陽の反対側から観測しているため、 CMEのガスは太陽の左側に噴き出しています。 2529黒点群が太陽の西の端に近づいているため、 CMEの影響は及びにくい状況ですが、 飛び出したガスの一部は地球へも向かっているかもしれません。 明日、SOHO衛星の写真が公開されていれば、 より詳しく見ることができるでしょう。 2529群は、引き続き規模の大きいフレアを起こすでしょうか。 今後の変化に注目して下さい。 太陽風は、速度は400km/秒付近と平均的な状態ですが、 深夜から磁場強度の変化が始まり、 今朝、13nT程度にまで強まりました。 現在は、山を越えたのか、10nTに少し下がっていますが、 依然、強まった状態です。 磁場の南北成分は、初めは南向きでしたが、 磁場の強まり以降、北向きに強まっています。 このため、オーロラの活動度を示すAE指数のグラフは、 中盤までは中規模の変化が続いていましたが、 後半からは静かになっています。 現在も磁場は強まったままなので、 南北成分が南寄りに切り替わると、 再び磁気圏は活発になるでしょう。 2529黒点群で発生したM6.7の中規模フレア。SDO衛星AIA131。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) M6.7のフレアに伴って発生したCME。STEREO Ahead衛星COR2。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) 2529黒点群の拡大写真。SDO衛星。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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