宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/ 4/ 3 08:32 更新 太陽風の高まりが到来しました。磁場が南向きに強まり、磁気圏の活動が激しくなりました。 担当 篠原 太陽風の変化が始まっています。 昨夜、2日22時(世界時2日13時)頃から、 太陽風磁場が急に強まり、15nTを超えるほどに高まりました。 27日周期の図を見ると、 太陽風磁場の大まかな方向が切り替わる、 セクター境界も到来しています(今回は「A」から「T」へ)。 これらの変化は、27日前の3月6日にも起きていて、 同じようなタイミングで回帰してきたようです。 太陽風の速度も、この頃から高まって行き、 350km/秒の低速風から、 現在は470km/秒とやや高速の状態に変わっています。 前周期は、速度が600km/秒近くまで高まりましたが、 今回はどうなるでしょうか。 一方、太陽風の磁場強度は次第に下がっていて、 既に5nT近くまで戻っています。 この様子だと、速度の大きな変化は来ないかもしれません。 太陽風磁場の南北成分は、 磁場の強まり以降、南向きに振れています。 特に、初めの頃には-10nTを超えるくらいに強まり、 AE指数は1500nTに達する激しい変化を記録しています。 現在は、磁場強度が下がって、 南向きの変化も小さくなっていますが、 南寄りの傾向が続けば、変化の規模は小さくなりますが、 磁気圏は活動的な状態が続くでしょう。 太陽は静かな状態が続いています。 黒点も、2526黒点群だけという状態が続いています。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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