宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/ 4/ 1 12:16 更新 太陽風の速度は400km/秒に下がり、太陽風の高まりは終わりました。 担当 篠原 昨日紹介した、太陽の南西部(右下)で発生した フィラメント噴出の様子を動画で紹介します。 1枚目は、SDO衛星AIA304による撮影です。 暗く弓状に見えているダーク・フィラメントが、 弾けるように外側へ向かって飛び出しています。 噴出の見え方は見事ですが、現象としては小規模だったようで、 2枚目の動画のSOHO衛星LASCO C2によると、 CME(太陽ガスの放出現象)は、C2で淡く見える程度でした。 方向も右下に向かっていて、地球への影響はありません。 太陽では、その後も目立った活動はなく、 静かな状態が続いています。 黒点も、中央部に2526群がぽつんと見えているだけです。 太陽風は、昨日のニュース以降、速度がゆっくりと下がって、 現在は400km/秒と平均的な速さに戻っています。 磁場強度も、4nTから3nTへ、少し弱くなっています。 磁場の南北成分は、グラフの後半から弱い北寄りになっています。 このため、AE指数のグラフは、前半の変化も小さくなっていますが、 後半はほとんど変化がなくなっています。 太陽風の高まりの終わりとともに、磁気圏も静かになっています。 27日周期の図を見ると、 前周期の3月6日に太陽風の高まりが始まっています。 この変化に関係する可能性のあるコロナホールは、 現在はだいぶ小さくなっています。 今日のSDO衛星AIA193の写真で、 赤道域の西側(右側)寄りに見える、小さい領域です。 今回は、太陽風の変化は弱くなっているかもしれません。 前周期と比較しながら、週末にかけて変化に注目してください。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) フィラメント噴出により発生した、淡いCME。SOHO衛星LASCO C2。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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