宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/ 3/15 12:21 更新 600km/秒に達する高速太陽風が到来しました。磁気圏の活動も高まっています。 担当 篠原 深夜に太陽風の強まりが到来して、 既に、500km/秒台の高速風に変わっています。 ACE衛星によると、15日1時(世界時14日16時)頃から、 太陽風の磁場強度、速度の両方で上昇が始まりました。 磁場強度は、5nTから25nTへ強まり、 速度は、370km/秒から600km/秒へ変化しています。 高速太陽風到来のタイミングとして、 SDO衛星AIA193のコロナホールの位置に注目していましたが、 今回は、27日周期の図の前周期の変化(この時は2月16日開始) の回帰として考えた方が単純だったようです。 太陽風の変化が始まって半日ほど経った現在、 磁場強度はピークよりも下がりましたが、 依然、10nTに高まった状態で、 速度は、550km/秒前後で推移しています。 高速風の規模が前回と同程度であれば、 600km/秒前後の高い速度が、3〜4日くらい続く可能性があります。 引き続き、太陽風の変化に注目して下さい。 太陽風の強まりにより、磁気圏の活動も高まっています。 AE指数は、1000nTに達する変化を記録しています。 ACE衛星のグラフの最後では、 太陽風磁場は南向きの傾向になっています。 この状態が続くと、オーロラの活動は高まった状態が続くでしょう。 太陽では、北西(右上)に2522黒点群が発生し、 小さい活動をやや活発に起こしています。 しかし、このまますぐに見えなくなって行きそうです。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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