宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/ 2/ 4 12:19 更新 太陽風は平均的な速さに戻っています。1月の黒点数は 56.6 でした。 担当 篠原 WDC-SILSOより、1月の黒点相対数は、56.6 と発表されました。 12月も 57.7 と、2か月続いての50台でした。 これまでも、2015年3月、2013年9月と、 黒点数が一時的に50台に下がることはありましたが、 今回は低下が続く流れの中での50台突入です。 これからも、太陽活動の極小に向かって数値の低下が続くでしょう。 太陽は、昨日現れた中央部西側(右側)の黒点に、 2493黒点群と番号が付きました。 また、中央部の東側(左側)にも、新しい黒点が出現しています。 フレアは、2492群、2493群、東端の領域などで、 C1のフレアが数回発生しています。 小さい規模ですが、X線グラフは少しにぎやかになっています。 また、太陽の中央部で小規模のフィラメント噴出が発生しています。 SDO衛星AIA304の動画を掲載します。 太陽の中心で発生しているので、噴出したガスが、 太陽風の弱い乱れとして地球に到来するかもしれません。 4日程度かかると考えると、7日前後となりそうです。 太陽風は、速度が350km/秒から400km/秒へ上がり、 平均的な速さの風になっています。 磁場強度は、10nTに強まっていましたが、 速度が上がると、6nTと平均的な状態に戻っています。 磁場の南北成分は、北向きの状態が続いています。 このため、磁気圏の活動は静かになっていて、 AE指数は、初めに変化が残っているだけで、 以降はほとんど変化していません。 太陽風は、しばらく穏やかに推移しそうです。 太陽黒点相対数の長期変化。1月の黒点数は 56.6 でした。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の太陽黒点相対数の長期変化。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 太陽の中央部で発生した小規模のフィラメント噴出。SDO衛星AIA304。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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