宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/ 2/ 1 10:14 更新 太陽風は300km/秒と低速ですが、磁場が南向きに変化してオーロラの活動をやや高めています。 担当 篠原 太陽の東端(左端)で、昨日の午前中に、 プロミネンスが噴き上がる現象が発生しました。 見事な噴き上がりの様子を、SDO衛星AIA304の動画で紹介します。 このプロミネンスは、29日くらいから少しずつ姿を現し、 ゆらゆらとやや不安定に動いていましたが、 31日に入った頃から上昇を始めて、ゆっくりと飛び出していきました。 SOHO衛星では、CMEも観測されていますが、 かなり淡い噴出でした。 太陽では、東端から2491黒点群が現れています。 Cクラスに達するフレアの活動はなく、 穏やかに推移しています。 太陽風は、280km/秒から300km/秒に速度が少し上がっていますが、 依然、かなり遅い状態が続いています。 磁場強度はやや強まっていて、 7〜10nT付近でゆっくりと変化しています。 磁場の南北成分は、南向きに振れ続けるようになり、 -5nT前後を推移しています。 このため、磁気圏の活動もある程度高まっていて、 AE指数は、500nT前後の中規模の変化が、連続的に発生しています。 アラスカのカメラでは、オーロラの活動も撮影されていて、 極域の空はにぎわっているようです。 太陽風の速度が遅くなっているので、 磁場の南向きの変化も、もうしばらく続くかもしれません。 それに伴って、オーロラの高まりもしばらく続く可能性があります。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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