宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2015/12/17 12:38 更新 太陽風の速度は下がり、高速風は終わりました。太陽でCMEが発生し、乱れが到来しそうです。 担当 篠原 太陽風の速度は、昨日の午後から低下が始まって、 半日ほどで、400km/秒と平均的な速さに下がってしまいました。 600km/秒まで上がった高速太陽風でしたが、 あっさりと終わってしまいました。 磁場強度は、5nT付近で安定しています。 南北成分は北寄りになっています。 このため、磁気圏は静かになっていて、 AE指数のグラフはほとんど変化が見られません。 高速風通過後の太陽風は、 しばらく穏やかな状態になりそうだったのですが、 太陽でCME(太陽ガスの放出現象)が発生して、 擾乱が地球方向にも飛び出しているようです。 昨夕、16日17時半(世界時16日8時半)に、 太陽の南側の2468黒点群で、 C6.6とやや大きい小規模フレアが発生しました。 SDO衛星AIA193の動画を見ると、 フレアに伴って、周辺のガスが飛ばされるような変化が起きています。 また、5時間ほど過ぎて、2468群の左下側で、 フィラメント噴出のような活動も起きています。 これらの現象により、CMEが2回飛び出しています。 SOHO衛星LASCO C2、C3の動画を掲載します。 発生した場所が太陽の中心に近いことや、 CMEが太陽を囲むように広がっているため、 飛び出したガスは地球の方向にも向かっている可能性があります。 到来まで4日程度と考えると、 20日夜から21日くらいになるかもしれません。 速度の変化は小さいと思いますが、 磁場の強まりがやって来て、南向きに大きく振れると、 オーロラの活動が激しくなる可能性があります。 注目してください。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) フレアに伴って噴出したCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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