宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:38)
昨日、C6.6の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/17 --- ---
12/16 17:30 C6.6
12/15 --- ---

黒点 12/17 (NOAA)
磁場 フレア
2468 5 β C7
2469 2 α ---
2470 12 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:26 422 +2.8
-2 h 395 +0.0
-4 h 399 +1.3
-6 h 426 +1.6
-8 h 432 +2.2
-10 h 474 +2.3
-12 h 497 +1.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -14 -/ -
-2 h -13 -/ -
-4 h -13 -/ -
-6 h -15 -/ -
-8 h -16 -/ -
-10 h -18 -/ -
-12 h -18 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 9x10^2
12/17 0.3 2x10^3
12/16 0.4 7x10^2
12/15 0.5 2x10^4
12/14 0.4 3x10^4
12/13 0.4 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2015/12/12 10:41 600km/秒台前半の高速太陽風が続いています。磁気圏も活動的です。
2015/12/13 11:01 高速の太陽風は続いていますが、速度は520km/秒に下がっています。
2015/12/14 10:16 太陽風は平均的な速度に戻っています。2470黒点群が大きな姿を現しています。
2015/12/15 11:54 太陽風の乱れが到来して500km/秒台の高速風になり、磁気圏の活動も強まっています。
2015/12/16 13:02 太陽風は600km/秒と高い速度に再び上昇しています。
最新のニュース

2015/12/17 12:38 更新
太陽風の速度は下がり、高速風は終わりました。太陽でCMEが発生し、乱れが到来しそうです。

担当 篠原

太陽風の速度は、昨日の午後から低下が始まって、
半日ほどで、400km/秒と平均的な速さに下がってしまいました。
600km/秒まで上がった高速太陽風でしたが、
あっさりと終わってしまいました。

磁場強度は、5nT付近で安定しています。
南北成分は北寄りになっています。
このため、磁気圏は静かになっていて、
AE指数のグラフはほとんど変化が見られません。


高速風通過後の太陽風は、
しばらく穏やかな状態になりそうだったのですが、
太陽でCME(太陽ガスの放出現象)が発生して、
擾乱が地球方向にも飛び出しているようです。

昨夕、16日17時半(世界時16日8時半)に、
太陽の南側の2468黒点群で、
C6.6とやや大きい小規模フレアが発生しました。

SDO衛星AIA193の動画を見ると、
フレアに伴って、周辺のガスが飛ばされるような変化が起きています。
また、5時間ほど過ぎて、2468群の左下側で、
フィラメント噴出のような活動も起きています。

これらの現象により、CMEが2回飛び出しています。
SOHO衛星LASCO C2、C3の動画を掲載します。
発生した場所が太陽の中心に近いことや、
CMEが太陽を囲むように広がっているため、
飛び出したガスは地球の方向にも向かっている可能性があります。

到来まで4日程度と考えると、
20日夜から21日くらいになるかもしれません。
速度の変化は小さいと思いますが、
磁場の強まりがやって来て、南向きに大きく振れると、
オーロラの活動が激しくなる可能性があります。
注目してください。



2468黒点群で発生したC6.6のフレアと、その後の様子。SDO衛星AIA193。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


フレアに伴って噴出したCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。