宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2015/12/15 11:54 更新 太陽風の乱れが到来して500km/秒台の高速風になり、磁気圏の活動も強まっています。 担当 篠原 昨夜より、太陽風の乱れが到来しています。 14日21時(世界時14日12時)頃から磁場強度が10nTへ高まり、 その後も上昇を続けて、深夜には15nTに達しました。 この頃から速度も高まって行き、 今朝、15日5時(世界時14日20時)には、 500km/秒の高速風になりました。 その後、速度は550km/秒近くまで高まったりしながら、 現在まで500km/秒台を保っています。 反対に、磁場強度は7nTくらいに下がっています。 太陽の中央部に見えていたコロナホールの影響だと思われます。 速度の高まりは、このくらいで留まりそうですが、 高まった状態は、3日くらい続く可能性があります。 太陽風磁場が強まって、南北成分は南にも大きく振れています。 ACEのグラフでは、-10nT前後の南向きが繰り返し発生しています。 このため、磁気圏の活動はかなり高まって、 AE指数のグラフは、15日0時(世界時14日15時)以降、 1000nT規模の変動が続き、 最大で2000nTに達する変化も記録しています。 このうち、世界時14日22時頃に発生したオーロラの様子を、 ノルウェー・スバールバル島の全天カメラの動画で紹介します。 AE指数の変化が1000nTに達していた頃の活動です。 太陽風磁場の強まりのピークは過ぎたので、 活動の規模は小さくなっていくと思いますが、 太陽風磁場の南向きの変化が続けば、 活発なオーロラの発生も続くでしょう。 太陽は、目立ったフレアの発生はなく、穏やかになっています。 270黒点群の拡大写真を掲載します。 小さい活動は頻繁に起きているようで、 今後、活動の規模が大きくなるようだと、注意が必要になるでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子は、 太陽風の乱れの影響で大きく下がっています。 この後、再び増加する可能性があるので、注目してください。 ノルウェー・スバールバル島のLongyearbyenで全天カメラにより撮影された、世界時14日22時頃のオーロラ。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 2470黒点群の拡大写真。SDO衛星。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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