宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2015/11/17 12:10 更新 フィラメント噴出によるCMEの様子を紹介します。太陽風はやや低速です。 担当 篠原 昨日お知らせしたフィラメント噴出による CME(太陽ガスの放出現象)の様子を、 SOHO衛星LASCO C2、C3の動画で紹介します。 噴き出したガスの中心は、太陽から右に向かっています。 しかし、動画の広がりの様子から、 CMEの一部は地球へ向かっている可能性があります。 到来まで3〜4日程度かかると考えると、 変化は、19〜20日頃に始まるかもしれません。 速度の変化は小さいのではないかと思いますが、 磁場の強まりが流れてきて、南向きに大きく振れると、 磁気圏の活動を大きくする可能性があります。 擾乱が到来するかどうか、注目して下さい。 太陽では、フレアの発生はなくとても穏やかです。 X線グラフの強度も、下がった状態が続いています。 黒点も、微かに見えている程度です。 太陽風の速度は、370km/秒に下がって、 低速の風に変わりつつあります。 やや強まっていた磁場強度は、 現在は5nTと平均的な値に戻っています。 磁場の南北成分は、南寄りから、 0nT付近で小さく変化するように変わっています。 AE指数のグラフも、 500nTを超えるくらいの変化が続いていましたが、 後半からは、変化が小さくなっています。 さて、SDO衛星AIA193の太陽写真では、 中央部に広がっていたコロナホールが、 西に移動して、地球へ影響が及び始める位置に近付いています。 こちらの変化が明日くらいから始まるかもしれません。 これにCMEの乱れが重なって、 太陽風の変化が分かりにくくなりそうです。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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