宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2015/11/16 10:24 更新 太陽の中央部でフィラメント噴出が発生しました。 担当 篠原 今朝、16日7時(世界時15日22時)頃から、 太陽の中央部でフィラメント噴出が発生し、 太陽の西(右)に向かって、CMEが飛び出しています。 SDO衛星AIA193とAIA304による動画を掲載します。 太陽の中央部には、一昨日頃から、 見事なダークフィラメントが見えていて、 噴出が起きるかどうか注目していました。 その領域が、今朝になって勢いよく飛び出していきました。 まだ、発生直後なので、 SOHO衛星の画像は揃っていません。 CMEは地球からやや斜め方向に噴き出している様ですが、 噴き出したガスの一部は地球方向にも向かっているかもしれません。 明日にはより詳しく見ることができると思います。 太陽では、フレアの発生は特にありません。 X線グラフの最後の増加は、フィラメント噴出に関係する変化です。 太陽風は、400km/秒前後と平均的な速さで安定しています。 磁場強度は、5nTから9nTに強まり、7nTに下がる変化が起きています。 磁場の南北成分が、南向きの -5nTにやや強まっていて、 磁気圏の活動を活発にしています。 AE指数は、グラフの最後に900nTに達する変化が発生しています。 しばらく活発な状態になるかもしれません。 太陽の中央部で発生したフィラメント噴出の様子。SDO衛星AIA193、304。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) フィラメント噴出によるCMEが太陽の西側に見え始めている。SOHO衛星LASCO C2。 (c) SOHO (ESA & NASA) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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