宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2015/11/14 07:48 更新 太陽風の小規模の高まりが到来しています。太陽は穏やかです。 担当 篠原 昨日の午後から、太陽風の磁場強度が5nTから10nTに上がり、 速度も、380km/秒から470km/秒へ高まる変化が見られました。 CMEの発生からは4日が経過していて、 時間がかかり過ぎているように思います。 一方、27日周期の図を見ると、 前周期の10月18日にも太陽風の小さい高まりが到来していて、 この小規模の変化が戻って来たのかもしれません。 現在の太陽風は、磁場強度は5nTに戻っています。 速度は450km/秒とやや高まっていますが、 既に変化のピークは過ぎているようです。 この太陽風の乱れに伴って、 太陽風磁場の南北成分が、-5nTと南向きにやや強まっています。 この影響でオーロラの活動も高まっていて、 AE指数のグラフは、変化が到来した後半から、 800nTくらいの中規模の変化が続いています。 太陽風の乱れは収まってきているので、 磁気圏の変化も次第に弱くなっていくでしょう。 SDO衛星AIA193の太陽写真は、 中央部の東側(左側)に小さいコロナホールがある程度です。 太陽風はしばらく穏やかに推移しそうです。 太陽も、昨日お知らせしたC1.2以降、特にフレアの発生はなく、 穏やかな状態です。 黒点も小さいものばかりです。 放射線帯の高エネルギー電子は、 今回の太陽風の乱れの影響で、大きく減少しています。 2つの衛星ともに、10,000の線を割っています。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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