宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2015/11/11 12:47 更新 太陽風は700km/秒の高速風になっています。CMEの乱れも近づいています。 担当 篠原 太陽風の速度は、600km/秒から700km/秒へ更に上がり、 かなり高速の状態になっています。 コロナホールからしっかりと高速風がやって来ているようです。 一方、太陽風の磁場強度は、10nTから5nTへ下がっていて、 現在は、高速風領域の中盤に入っている様です。 磁場の南北成分は、振れ幅が次第に小さくなっていますが、 南北に変化が続いています。 このため、磁気圏の活動は活発な状態が続いていて、 AE指数は、1000nTや1500nTに達する激しい変化が 頻繁に発生しています。 世界時10日16〜18時頃のオーロラの様子を、 ノルウェー・スバールバル島の全天カメラの動画で紹介します。 この頃、AE指数は1000nTに達していました。 この高速太陽風に乗って、 CMEによる太陽風の乱れが地球に近付いていると思われます。 今夜以降、ACE衛星のデータに注目して下さい。 現在の太陽風の速度が高いので、 擾乱の到来も早めになるかもしれません。 磁場の強まりがやって来て、南向きに強い変化をもたらすと、 磁気圏でもより規模の大きい乱れが発生します。 今回はどの様に変化するでしょうか。 太陽では、西の端に沈んで行った2443黒点群でC3.7、 東端の新しい領域でC2.7の小規模フレアが発生しています。 しかし、全体としては穏やかな印象です。 放射線帯の高エネルギー電子は、 GOES13、15の両衛星で10,000のレベルを超えて増加しています。 高まった状態は、一週間近く続いています。 ノルウェー・スバールバル島のLongyearbyenで全天カメラにより撮影された、世界時10日16〜18時のオーロラ。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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