宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:09)
昨日、M3.9の中規模フレアが発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/10 --- ---
11/ 9 21:48 M3.9
11/ 8 --- ---

黒点 11/10 (NOAA)
磁場 フレア
2443 3 β C1
2448 9 β ---
2449 13 β M4
2451 2 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:56 601 -3.5
-2 h 604 +1.5
-4 h 573 +1.9
-6 h 590 -2.6
-8 h 521 -0.2
-10 h 503 +0.8
-12 h 492 -5.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -29 -/ -
-2 h -34 -/ -
-4 h -38 -/ -
-6 h -40 -/ -
-8 h -46 -/ -
-10 h -51 -/ -
-12 h -55 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 3.3 4x10^3
11/10 3.7 2x10^4
11/ 9 0.3 2x10^4
11/ 8 0.4 2x10^4
11/ 7 0.3 4x10^4
11/ 6 0.3 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
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X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2015/11/ 5 14:36 M3.7、M2.5の中規模フレアが発生しています。CMEが発生し、太陽風の擾乱が到来しそうです。
2015/11/ 6 11:50 高速の太陽風は続いています。明日くらいに太陽風の乱れが到来しそうです。
2015/11/ 7 12:32 太陽風の乱れが到来しました。4日のニュージーランドのオーロラをどうぞ。
2015/11/ 8 12:53 太陽風磁場が南向きに強まり、活発なオーロラの活動を起こしています。
2015/11/ 9 12:20 太陽風磁場が再び南向きになり、オーロラの活動を高めました。
最新のニュース

2015/11/10 12:09 更新
M3.9の中規模フレアが発生し、CMEも噴出しています。

担当 篠原

昨夜、9日22時(世界時9日13時)に、
太陽の南東(左下)の2449黒点群で、
M3.9の中規模フレアが起きました。
SDO衛星AIA131による動画を掲載します。

昨日のニュースでは、太陽は穏やかと書きましたが、
X線グラフを見ても、それまで特に変化の見られない中、
急なMクラスフレアの発生でした。

このフレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。
SOHOの観測によると、
太陽から左下に向かって、勢いよくガスが噴出しています。

CMEの広がりを見ると、地球へも影響が及びそうです。
発生から2〜3日後と考えると、
11日の夜から12日くらいに、
太陽風の乱れがやって来る可能性があります。
激しい乱れにはならないと思いますが、
磁場が強まって、南向きに大きく振れると、
磁気圏の活動は活発になるので、注目して下さい。


太陽風は、今日に入った頃から、磁場強度が10nTをやや超え、
速度も600km/秒に高まっています。
コロナホールの影響が本格的に始まった様です。

磁場の南北成分は、南北に大きく変化しています。
このため、磁気圏の活動は激しくなっていて、
AE指数は、1000nTを上下する活発な変化を記録しています。
極域の全天カメラでも、オーロラの活発な変化が捉えられています。

コロナホールは、緯度は高めですが、
今日の写真で最後尾が中央線を越えるくらいです。
影響は、更に4日くらい続くかもしれません。




2449黒点群で発生したM3.9の中規模フレア。SDO衛星AIA131。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


M3.9のフレアに伴って発生したCMEの様子。SOHO衛星LASCo C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr

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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。