宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2015/11/10 12:09 更新 M3.9の中規模フレアが発生し、CMEも噴出しています。 担当 篠原 昨夜、9日22時(世界時9日13時)に、 太陽の南東(左下)の2449黒点群で、 M3.9の中規模フレアが起きました。 SDO衛星AIA131による動画を掲載します。 昨日のニュースでは、太陽は穏やかと書きましたが、 X線グラフを見ても、それまで特に変化の見られない中、 急なMクラスフレアの発生でした。 このフレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。 SOHOの観測によると、 太陽から左下に向かって、勢いよくガスが噴出しています。 CMEの広がりを見ると、地球へも影響が及びそうです。 発生から2〜3日後と考えると、 11日の夜から12日くらいに、 太陽風の乱れがやって来る可能性があります。 激しい乱れにはならないと思いますが、 磁場が強まって、南向きに大きく振れると、 磁気圏の活動は活発になるので、注目して下さい。 太陽風は、今日に入った頃から、磁場強度が10nTをやや超え、 速度も600km/秒に高まっています。 コロナホールの影響が本格的に始まった様です。 磁場の南北成分は、南北に大きく変化しています。 このため、磁気圏の活動は激しくなっていて、 AE指数は、1000nTを上下する活発な変化を記録しています。 極域の全天カメラでも、オーロラの活発な変化が捉えられています。 コロナホールは、緯度は高めですが、 今日の写真で最後尾が中央線を越えるくらいです。 影響は、更に4日くらい続くかもしれません。 2449黒点群で発生したM3.9の中規模フレア。SDO衛星AIA131。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) M3.9のフレアに伴って発生したCMEの様子。SOHO衛星LASCo C2、C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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