宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (14:36)
昨日、M3.7の中規模フレアが発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/ 5 --- ---
11/ 4 22:21 M3.7
20:55 M2.6
17:44 C4.6
12:20 M1.9
09:24 C3.0
03:37 C5.5
01:52 C3.9
11/ 3 09:37 C2.3

黒点 11/ 5 (NOAA)
磁場 フレア
2443 40 βδ M4
2445 6 β M3
2447 4 β ---
2448 3 β C1

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
14:26 544 -1.1
-2 h 552 +0.6
-4 h 565 +0.5
-6 h 571 +2.6
-8 h 595 +4.0
-10 h 634 +3.6
-12 h 636 +3.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
14:30 -19 -/ -
-2 h -20 -/ -
-4 h -19 -/ -
-6 h -19 -/ -
-8 h -20 -/ -
-10 h -24 -/ -
-12 h -32 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 9x10^2
11/ 5 0.5 5x10^3
11/ 4 0.4 4x10^3
11/ 3 0.3 4x10^1
11/ 2 0.4 6x10^1
11/ 1 0.7 5x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
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衛星電子 (GOES)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2015/10/31 08:52 2443黒点群の活動が高まっています。コロナホールが太陽の中心に達しています。
2015/11/ 1 08:19 2443黒点群でM1.0などのフレアが続いています。
2015/11/ 2 10:01 2443黒点群の活動は続いています。明日くらいからコロナホールの影響が始まりそうです。
2015/11/ 3 14:03 2443黒点群はやや落ち着いています。太陽風の高まりが始まった様です。
2015/11/ 4 13:12 700km/秒台の高速太陽風が到来しました。オーロラの活動も高まっています。
最新のニュース

2015/11/ 5 14:36 更新
M3.7、M2.5の中規模フレアが発生しています。CMEが発生し、太陽風の擾乱が到来しそうです。

担当 篠原

昨夜、4日22時半(世界時4日13時半)に、
2443黒点群でM3.7の中規模フレアが発生しました。
フレアの様子を、SDO衛星AIA131、304の動画で紹介します。

AIA304(赤い写真)では、
コロナのガスが噴き出していく様子も見えています。
この噴出は、CMEとなって飛び出した様で、
SOHO衛星LASCO C2、C3でも、ガスの広がりが撮影されています。

太陽の中心部で発生したので、
噴出したガスは地球へ向かっていると思われます。
到来まで2〜3日程度と考えると、明後日、7日くらいになりそうです。
速度の高まりも重要ですが、
磁場の強まりが到来して、南向きに大きく変化すると、
磁気圏の擾乱はより大きな規模に発達します。
明日の夜以降、太陽風の変化に注目して下さい。

2443黒点群の拡大写真も掲載します。
黒点の様子は、昨日よりも寂しくなっています。
2443群としては、弱まる方向にある様です。

太陽の西の端に沈みかけている2445黒点群でも、
M1.9、M2.5の中規模フレアが発生しています。
(M1.9は昨日お知らせしたフレアです)
もう、没しかけているので、今後は影響はなくなります。

また、東の端から新しく2448黒点群が姿を現しています。
C1.0の小さいフレアも起きていますが、
どの様な活動度の黒点群でしょうか。


太陽風は、700km/秒から550km/秒へ速度が低下していますが、
高速の状態は続いています。
磁場強度は、再び10nT近くに高まったのですが、
現在は5nTに戻っています。

高速風の領域は後半に入っていると思われますが、
これからCMEの乱れが重なって、乱れはしばらく継続しそうです。

磁気圏の活動は、昨日まで(世界時4日15時頃まで)は活発で、
AE指数は1000nT前後の大きな変化が続いていました。
しかし、今日に入った頃から太陽風の磁場が北寄りに変わり、
AE指数は急に変化がなくなっています。
違いがとてもはっきりしていて、南北磁場の影響がよく分かります。




2434黒点群で発生したM3.7のフレア。SDO衛星AIA131、304。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


M3.7のフレアに伴って発生したCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


2443黒点群の拡大写真。SDO衛星。
(c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr

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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。