宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2015/ 8/27 13:32 更新 太陽風磁場が南に大きく振れ、磁気圏の活動が高まっています。 担当 篠原 昨日のニュース以降、太陽風の磁場強度は10nTに上がり、 磁場の南北成分は、南向きに大きく振れました。 特に、26日20時(世界時26日11時)以降は、 -10nT近い強い南向きが続き、 半日以上経った、27日12時(世界時27日3時)頃まで続いています。 その間、太陽風の速度は400km/秒から350km/秒へ低下しました。 変化の様子から、CMEによって噴出した磁場のかたまりが、 地球まで流れて来た様です。 SOHO衛星の画像を調べると、 21日に発生したMクラスのフレアに関連して、淡いCMEが発生していて、 この乱れが、5日近くかかって地球に到達した可能性があります。 磁場が南に大きく振れたため、磁気圏の活動も高まり、 AE指数は1000nTの活発な変化が半日ほど続いています。 また、京都大学によるDst指数の速報値は、 -89nTまで下がっていて(強まっていて)、 中規模の磁気嵐になっています。 太陽風のデータは、最新のところで変化が起きています。 磁場強度が15nTに上がって、すぐに8nTくらいに下がり、 -15nTまで強まっていた南北成分は、急に0nT近くに戻っています。 速度は、400km/秒に少し上がっています。 この後、太陽風の磁場強度や南北成分がどの様に変化するか注目して下さい。 それによって、今後の磁気圏の活動度も変化します。 一方、SDO衛星AIA193の写真では、南半球のコロナホールが西に進み、 地球へ影響が及び始める目安の位置に近付いています。 今後は、この領域からの高速風にも注意が必要です。 太陽の2403黒点群は、 26日22時半(世界時26日13時半)にC9.5、 27日0時(世界時26日15時)にC5.0と、大きいCクラスのフレア2つと、 C1の小さいフレアを5回ほど起こしています。 黒点は大きな姿を保っていて、引き続きフレアへの注意が必要です。 Dst指数(速報値)は、-89nTまで下がっています。Dst指数の変化はマイナス方向に強まります。 (c) 京都大学WDC 2403黒点群の拡大写真。SDO衛星。 (c) SDO (NASA)、 (写真加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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