宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2015/ 8/ 3 11:54 更新 高速の太陽風は続いています。7月の黒点数は66.4です。黒点相対数の基準が新しくなっています。 担当 篠原 WDC-SILSOより発表されている黒点相対数の値が、 2015年7月より新しくなり、version 2 として公開されています。 問題点を修正したり、データに対する係数を変更するなどしているそうで、 これまでの version 1 よりも、結果として大きな数値になっています。 変更の内容については、SIDCのページや、SILSOのページをご覧下さい。 今日の3枚目に、2つの version の比較を示します。 1749年から約260年間の変化です。 ver.1 の最後の値となる、2015年5月の黒点数は、58.8 でした。 これが、ver. 2 では、90.0 となっています。 また、現在の第24期では、月平均値が100を超えたのは2014年2月だけでしたが、 新しい黒点数では、2011年9月から2014年12月の間に、21回起きています。 数値の大小を考えるときに、基準を改める必要があるでしょう。 6月の黒点相対数は、68.3、7月の黒点相対数は、66.4 と発表されています。 1枚目、2枚目の図は、6月2日に掲載したグラフと同じ形式ですが、 縦軸の値の違いに注意して下さい。 2014年後半からの黒点数の減少傾向は続いています。 太陽風は、高速風が続いています。 600km/秒近かった速度は、550km/秒へ少し下がり、 高速風は後半に向かっている様です。 磁場強度も、6nTから4nTへ下がりつつあります。 磁場の南北成分は、やや北寄りの様ですが、 南にも振れていて、磁気圏では小規模の活動が起きている様です。 27日周期の前周期の変化の様に、 太陽風の高まりは、これから終わりに向かいそうです。 太陽は目立ったフレアの発生はなく、穏やかです。 東の端から新しい黒点が現れています。 太陽黒点相対数の長期変化。7月の黒点数は66.4でした。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の太陽黒点相対数の長期変化。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1749年以降の太陽黒点相対数の ver. 1 と ver. 2 の比較。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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