宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2015/ 6/20 10:31 更新 M3.0フレアのCMEに続いて、もうひとつCMEが噴出しています。 担当 篠原 M3.0のフレアを起こした後、 2371黒点群は、19日18時半(世界時19日9時半)に、 C8.1と大きいCクラスフレアを起こしました。 その他にもC1〜2の小さいフレアをいくつも起こしていて、 活動的な状態は続いている様です。 引き続き注目して下さい。 また、M3.0フレアに続く様に、 太陽の中央部の南側で、爆発現象が起きています。 SDO衛星AIA193の動画を掲載します。 左側の2371群でフレアの爆発が起きた後、 しばらくして、乱れが右側へ広がり、 やがて中央部の下半分で大きく変動が発生します。 この現象により、 CME(太陽ガスの放出現象)が噴出しています。 SOHO衛星LASCO C3の動画を見ると、 初めに、M3.0フレアに伴うCMEが左上に向かって飛び出し、 続いて、右下寄りに次のCMEが広がっていきます。 こちらのCMEも、太陽を包む様に広がっていて、 太陽風の乱れは地球の方向にも向かっている様です。 このため、M3によるCMEが到来(22日前後?)した後、 1日程度遅れて、2つめの擾乱がやって来そうです。 磁気圏活動の強まりと合わせて、注目して下さい。 現在の太陽風は、昨夜から速度が更に下がり、 330km/秒と低速の状態に変わっています。 磁場強度は、5nTと平均的な値です。 磁気圏も概ね静穏で、 AE指数は、前半に小さい変化がありますが、 後半は静かになっています。 SDO衛星AIA193の静止写真では、 中央にぽっかりとコロナホールの穴が見えています。 こちらも、3日ほど経つと太陽風に影響が現れそうです。 3つの擾乱要因が重なって、 来週はにぎやかになるかもしれません。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース ) 2つのCMEが連続して発生しています。SOHO衛星LASCO C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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