宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2015/ 5/27 10:58 更新 太陽の黒点が少なくなっています。太陽風は低速風が続いています。 担当 篠原 昨日のフィラメント噴出によるCME(太陽ガスの放出現象)の様子を、 SOHO衛星LASCO C3の動画で紹介します。 太陽の左側に向かって、ゆっくりとガスが飛び出しています。 横に向かっているので、地球への影響はありません。 右上の隅に、C3の写野を通り過ぎようとしている プレアデス星団(すばる)が写っています。 また、太陽の左側には、火星(明るい方)と水星(暗い方)も写っています。 周囲の星々とずれて動いている2つの星です。 また、左下には、おうし座の頭にあたるヒアデス星団(V字の星の並び)と、 一等星アルデバランも見えています。 CMEだけでなく、なかなかにぎやかな写真です。 太陽は今日も穏やかで、目立ったフレアの発生はありません。 黒点も、昨日よりさらに小さくなっていて、 掲載の可視光写真では、見えるか見えないかです。 太陽の東端の向こう側には、やや活動的な領域がある様です。 どの様な領域が現れるでしょうか。 太陽風は、27日1時(世界時26日16時)に、 磁場強度が10nTに強まる変化が発生しています。 27日周期の図を見ると、セクターの切り替わりが発生した様です。 前周期の太陽風と同様の変化になっています。 同じ頃に、太陽風の速度も、 310km/秒から340km/秒に少しだけ上がっています。 その後下がって、現在は320km/秒です。 低速の状態は変わっていません。 前周期は、セクターの変化から1日ほど経って、 速度が400km/秒台に上がりました。 この後の推移に注目してください。 磁気圏は概ね静穏で、 AE指数は、200〜300nTの小さい変化が 起きている程度です。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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