宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2015/ 5/ 3 12:44 更新 太陽でフィラメントの噴出が発生しました。太陽風は平均的な状態です。 担当 篠原 昨夜、太陽の南半球の中緯度を、 東西に長く延びていたダークフィラメントが噴出して、 CMEとなって太陽から広がっています。 SDO衛星AIA304と、SOHO衛星LASCO C2の動画を掲載します。 SDOの動画では、細長く横に伸びていた暗い筋が、 左端から右端へ順番に浮かび上がっています。 噴き上がったコロナのガスは、SOHO衛星の写真では、 太陽の下半分を包む様に広がっています。 この動画では、太陽の左側にもCMEが噴出する様子が見えますが、 SDO衛星では対応する変化は見られないので、 太陽の向こう側で起きた現象ではないかと思います。 かなり淡いCMEですが、 太陽を東西にまたぐように噴き出しているので、 地球へも影響がやって来るかもしれません。 4日後くらいと考えると、 7日頃の太陽風に、弱い変化が見られるかもしれません。 太陽のフレア活動は、 2335黒点群で小さい規模のフレアが見られる程度で、 穏やかな状態が続いています。 太陽風は、400km/秒と平均的な速さで安定しています。 磁場強度は、10nTからゆっくりと下がって、 6nTと平均的な値に戻りつつあります。 今回の太陽風の高まりは、この弱い変化で終わりそうです。 太陽風磁場の南北成分は、 北寄りから南寄りへ傾向が変わっています。 このため、磁気圏の活動も少し高まっていて、 AE指数のグラフの後半から変化が見られ始めています。 しかし、27日周期の図を参照すると、 太陽風は次第に弱まっていきそうです。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース ) フィラメント噴出により太陽の南側で広がるCMEの様子。SOHO衛星LASCO C2。 (c) SOHO (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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