宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2015/ 4/29 13:44 更新 太陽の北東部でフィラメント噴出が発生し、CMEも発生しています。 担当 篠原 昨日のSDO衛星AIA193の太陽写真でも目立っていた、 太陽の北東側(左上)に長く伸びていたダークフィラメントが、 昨夜、28日22時(世界時28日13時)から噴出しました。 SDO衛星AIA193の動画を掲載します。 斜めに伸びる黒い筋が、ふわっと浮かび上がり、 太陽から飛び出して行きます。 その後、太陽側のコロナにも大きな乱れが発生しています。 この噴出によって、CME(太陽ガスの放出現象)が 太陽の左に向かって飛び出しています。 SOHO衛星LASCO C2、C3による動画を2枚目に掲載します。 フィラメントの捻れた様な白い筋が噴き出していて、見事です。 地球に対して横方向に噴き出している様なので、 地球への影響は小さそうです。 4〜5日後くらいの太陽風に、 小規模の変化が発生するかもしれません。 SOHO衛星の動画では、右下にもCMEが飛び出しています。 SDO衛星で対応する現象が見られないので、 太陽の裏側で発生したCMEではないかと思います。 一方、太陽のフレアの活動は、 西の端でC1.9の小さいフレアが起きたくらいで、穏やかです。 太陽風は、速度が330km/秒から300km/秒へ下がり、 かなり遅い風になっています。 磁場強度も、3〜5nTとやや弱い値になっています。 磁気圏では、AE指数で300〜500nTの小規模の変化が 時々発生していますが、 全体としては穏やかです。 太陽の北東に向かってフィラメント噴出が発生しました。SDO衛星AIA193。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース ) 太陽の左に向かって噴出するCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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