宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2015/ 4/28 12:27 更新 太陽風は低速ですが、磁場が南寄りになって、磁気圏の活動をやや高めています。 担当 篠原 太陽風の速度は、320km/秒前後と低速の状態が続いています。 磁場強度は6nTと平均的な強さで安定していますが、 磁場の大まかな方向が切り替わる、 セクターの境界を通り過ぎています(27日周期の図を参照)。 この変化に伴って、太陽風磁場の南北成分が、 北寄りから南寄りに変化しています。 このため、磁気圏の活動もやや高まって、 AE指数のグラフは、 500nT程度の中規模の変化が続いています。 SDO衛星AIA193の太陽写真では、 北半球の高緯度域にコロナホールが見えています。 このコロナホールは、27日前は赤道域まで長く伸びていました。 しかし、今回は途中が消えて、 高緯度側と、赤道域に一部残って見える程度です。 27日毎のコロナホールの変化を、1枚目の写真に掲載します。 薄暗く見える部分がコロナホールです。 太陽が一周する毎に形が変化している事が分かります。 27日周期の図を見ると、 前周期の4月2〜6日に速度の高まりが来ていました。 この変化は、更に27日前の3月初めにも来ています。 今回の太陽風は、どの様に変化するでしょうか。 これから週末にかけて注目して下さい。 太陽は、フレアの発生は特になく穏やかな状態です。 黒点も、目立つものは西の端近くに達していて、 久しぶりに無黒点になってしまうかもしれません。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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