宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:53)
今日、C7.6の小規模フレアが発生しました。
また、M1.0の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気嵐がやや発達しています。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/19 10:18 C2.2
07:55 C3.4
07:23 C2.0
03:30 C2.2
02:56 C2.3
01:03 C7.6
3/18 23:18 C1.4
21:38 C3.8
19:18 C5.5
16:40 C9.3
15:28 C3.9
12:39 C6.1
08:26 M1.0
07:49 C2.6
3/17 10:46 C1.9
05:37 C8.1
05:03 C5.5

黒点  3/19 (NOAA)
磁場 フレア
2297 6 βγδ M1
2302 9 βγ C9
2303 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:47 661 -0.4
-2 h 662 -1.1
-4 h 667 -2.9
-6 h 665 -0.5
-8 h 657 -1.5
-10 h 609 +1.2
-12 h 583 -2.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -56 -/ -
-2 h -62 -/ -
-4 h -63 -/ -
-6 h -68 -/ -
-8 h -73 -/ -
-10 h -82 -/ -
-12 h -83 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 1x10^4
3/19 0.4 2x10^4
3/18 0.4 9x10^2
3/17 5.0 3x10^1
3/16 8.4 7x10^1
3/15 4.0 1x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
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衛星電子 (GOES)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2015/ 3/14 13:32 2297黒点群の活動がやや弱まっています。太陽風は穏やかです。
2015/ 3/15 13:28 Cクラスのフレアの発生は続いています。太陽風は低速で穏やかです。
2015/ 3/16 12:24 昨日のC9.1フレアに伴ってCMEが発生しています。Mフレアが2回起きています。
2015/ 3/17 12:12 2297群のフレアは続いています。CMEによる太陽風の乱れが近づいています。
2015/ 3/18 11:09 CMEによる太陽風の乱れが到来し、磁気圏が激しく乱れています。イエローナイフのオーロラをどうぞ。
最新のニュース

2015/ 3/19 11:53 更新
太陽風は670km/秒の高速風になり、磁気圏の活動も続いています。イエローナイフのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

17日の昼に始まった太陽風の乱れは、高速風となって続いています。
現在の太陽風は、磁場強度は5nTと通常の値に下がりましたが、
速度はむしろ高まって、670km/秒とかなり高まっています。

今日の1枚目の図は、3日幅の太陽風データです。
左端の磁場強度(白線)と速度(黄色線)の急な高まりが、
CMEによる太陽風の乱れの到来です。
磁場強度は、その後30nTまで高まり、以降はゆっくりと下がっています。

一方、太陽風の速度は、昨日までは550km/秒で推移していましたが、
今日に入った頃から一段上がって、670km/秒と更に高まっています。

後半の太陽風の速度上昇は、CMEというより、
コロナホールによるものかもしれません。
CMEが発生したために、記事には書いていませんでしたが、
SDO衛星AIA193の太陽写真では、
南半球の中高緯度域に、コロナホールが大きく広がっていました。
今日の写真では、ちょうど西側(右側)に半分ほど迫り出していて、
地球へ高速風がやって来る目安の位置に達しています。

CMEによる擾乱と、コロナホールによる高速風が重なって、
今回の激しい乱れが発生したのかもしれません。


昨日も紹介しましたが、京都大学WDCのDst指数の最大値は、
今日のデータでは -228nT に更新されています。
図の説明文には「速報値」と書いていますが、
これはリアルタイムで取得できたデータを使って作成された暫定値です。
今後、より正確な処理が行われて確定値となるので、注意して下さい。
(どのデータでも、リアルタイムの場合は同じ注意が必要です)



カナダ・イエローナイフの高坂雄一さんより、
太陽風擾乱到来後に撮影されたオーロラの写真をいただいています。
大型サイズそのままの4枚連続で掲載します。
(画面サイズの関係で見辛くなっていたら申し訳ありません)

緑と赤のオーロラが複雑に重なり合い、
激しく変化している様子が感じられます。
粒子が降り注いでくる感じがとてもします。

4枚目の写真は、高坂さん作成の連続写真です。
下から上に向かって、1分間隔で写真を並べているそうです。
明るく赤いオーロラが、左側から右に向かってどんどん伸びています。
現地では、こんな動きが見られているのですね。

今回は、太陽風の乱れ(特に磁場の振れ方)が、
磁気圏に影響をより大きく及ぼす変化をしたので、
オーロラの見え方も普段とは一味違ったものになっている様です。
迫力ある写真をありがとうございます。



太陽風は、670km/秒とかなり高速の状態になっていて、
磁気圏の活動も活発に続いています。
AE指数は、1000〜1500nTに達する激しい変化が繰り返し起きています。

高速風が続いているので、引き続き活動に注目して下さい。
SDO衛星AIA193では、コロナホールは横に大きく広がっています。
このため、高速風は、勢いは次第に下がっていきますが、
もう3日くらい続くかもしれません。


太陽は、2297黒点群と、
その北側に現れた2302黒点群の活動が高まっていて、
Cクラスの小規模フレアが次々と発生しています。
2302群のC9.3、2297群のC7.6をそれぞれ最高に、
昨日の昼以降、20回近くCクラスフレアが起きています。

しかし、明日には両方の黒点群が西の端に没していきそうです。


そして、放射線帯の高エネルギー電子は増加を始めています。
青線のGOES15は、10,000に達しています。
明日以降の変化に注目して下さい。




ニュージーランドの米戸さんより、
真っ赤なオーロラの素晴らしい写真をいただいています。
明日のニュースに掲載しますので、ぜひお楽しみに!



ACE衛星による、3日幅の太陽風の変化。今回の太陽風擾乱の全体の変化が分かります。
(c) NOAA/SWPC


Dst指数(速報値)は -228nTまで下がり、次第に回復に向かっています。Dst指数はマイナス方向に強まります。
(c) 京都大学WDC


カナダ・イエローナイフで、CMEによる太陽風擾乱到来後に撮影されたオーロラ。
(c) 高坂雄一氏


カナダ・イエローナイフで、CMEによる太陽風擾乱到来後に撮影されたオーロラ。
(c) 高坂雄一氏


カナダ・イエローナイフで、CMEによる太陽風擾乱到来後に撮影されたオーロラ。
(c) 高坂雄一氏


下から上に1分ごとに写真を並べたもの。赤いオーロラが成長している。
(c) 高坂雄一氏


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。