宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2015/ 2/12 12:30 更新 太陽風の速度は下がり、低速風になっています。磁気圏も穏やかです。 担当 篠原 太陽の南側で、フィラメント噴出が発生しています。 今週の初めに注目していた領域ではなく、 そこから左下に伸びていった辺りです。 SDO衛星AIA304による動画を掲載します。 初めに右上の辺りで小さいフレアが発生して、 その影響が伝わるとともにフィラメントが不安定になり、 ふわっと浮き上がっていきます。 飛び出したのが今朝なので、 SOHO衛星の写真ではまだ確認できませんでした。 明日にはCMEの様子を見ることができると思います。 南寄りに噴き出しているので、地球への影響は小さいでしょう。 また、太陽では、12日11時(世界時12日2時)に、 西端の2280黒点群でC6.0の小規模フレアが発生しています。 目立った活動はこれだけで、太陽は穏やかな状態です。 太陽風は、速度が更に低下して(ACEの図の黄色線)、 330km/秒と低速の風になっています。 磁場強度(白線)は、6nTと平均的な値を保っています。 27日周期の図では、 前周期もこの辺りから300km/秒台の低速風に変わっています。 推移としては同様です。 一方、SDO衛星AIA193では、 太陽中央部のコロナホールが、少しずつ西に進んでいます。 明後日くらいに、影響が及び始める目安の位置に達するでしょう。 太陽風速度の上昇はやって来るでしょうか。 太陽風磁場の南北成分(赤線)は、 北寄り(プラス側)の時間帯が長くなっています。 このため、磁気圏の活動は静かで、 AE指数は、500nTの山がひとつあるくらいです。 速度が下がってきたこともあり、 当面は静かな状態が続きそうです。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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