宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2014/11/27 12:32 更新 東端から新しい黒点群が現れています。太陽風の磁場は北寄りに変わりそうです。 担当 篠原 太陽の東端から、 南北そろって2つの黒点群が顔を出しました。 北の黒点群は2221群、南は2222群と、 それぞれ番号が付いています。 2222群は活動的で、 現れてすぐに、C2.8、C2.6、C3.2と 小規模フレアを続けて起こしています。 その様子をSDO衛星AIA131の動画で紹介します。 ただ、GOES衛星のX線グラフで、 最も大きいC8.2のフレアを起こしているのはこの群ではなく、 東端に沈んで行った2209群です。 見えなくなりかけたところで発生した現象です。 大型の黒点は沈んで行きましたが、 現在の太陽面には7つの黒点群が分布していて、 にぎやかさは続いています。 太陽風は、今日にかけて速度が350km/秒から300km/秒に下がり、 かなり遅くなっています。 ただ、先ほど一段高まって、現時点では350km/秒に戻っています。 磁場強度は、5nTと平均的な値でしたが、 今朝くらいから変化が見られ、現在は9nTに強まっています。 27日周期の図ではまだ分かりにくいですが、 セクターの切り替わりが到来した様です。 前周期と比べると、半日ほど遅れています。 それとともに、磁場の南北成分は、 南寄りから北向きに変わっています。 この傾向が続くのであれば、 磁気圏の活動は、今後弱まるでしょう。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真では、 北半球側の斜めに伸びる細長いコロナホールは、 前周期よりも目立たなくなっています。 前周期は、速度が500km/秒に高まる変化も 見られた(11月1日)のですが、 今回は、その変化は小さくなるかもしれません。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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