宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:29)
今日、M2.2の中規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/15 04:15 M2.2
03:00 M1.1
10/14 --- ---
10/13 --- ---

黒点 10/15 (NOAA)
磁場 フレア
2185 2 β ---
2186 3 β ---
2187 5 β ---
2188 5 β ---
2189 5 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:17 456 +1.3
-2 h 488 -5.8
-4 h 434 -4.5
-6 h 410 -2.2
-8 h 429 +7.0
-10 h 415 -4.9
-12 h 434 -4.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -26 -/ -
-2 h -18 -/ -
-4 h -24 -/ -
-6 h -15 -/ -
-8 h -24 -/ -
-10 h -15 -/ -
-12 h -4 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 2x10^1
10/15 0.3 2x10^2
10/14 0.4 2x10^2
10/13 0.4 6x10^1
10/12 0.5 2x10^1
10/11 0.5 4x10^2

静か 激しい 非常に


















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X線5分1分 (GOES)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2014/10/10 13:00 2182黒点群でフレアの発生が続きました。太陽風磁場の影響で磁気圏活動はやや高まっています。
2014/10/11 12:00 太陽風は低速です。磁気圏の弱い活動が続いています。
2014/10/12 12:00 太陽風は低速で、磁気圏は穏やかです。皆既月食の写真をどうぞ。
2014/10/13 12:00 太陽風は低速ですが、磁場がやや強まっています。
2014/10/14 11:44 太陽風は400km/秒台に戻っています。太陽は静穏です。皆既月食の写真をどうぞ。
最新のニュース

2014/10/15 11:29 更新
太陽の東端の向こう側でMクラスのフレアが発生し、CMEも噴出しています。

担当 篠原

今朝、太陽の東端の向こう側で、
規模の大きいフレアが発生しました。
GOES衛星のX線データでは、
15日3時半(世界時14日18時半)にM1.1の変化が発生し、
すぐに、よりゆっくりとしたX線強度の上昇が始まって、
15日6時半(世界時14日21時半)にM2.3に達する変化が発生しました。

SDO衛星AIA131による動画を掲載します。
発生地点は太陽の端の向こう側なので、
噴き上がった上の部分だけが見えています。
実際には更に規模の大きなフレアだったと思われます。

このフレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。
発生直後であるため、SOHO衛星の写真が揃ってはいないのですが、
噴き上がる様子を動画で紹介します。

太陽の左に向かって、
半円を描くように白いガスが広がっています。
地球からは、真横の少し向こう側にあたるので、
影響は及びにくいと思いますが、
しばらく様子を見て下さい。

太陽の可視光写真では、
東端に黒点の姿はまだ見えていません。
今後どの様な領域が見えてくるのか、注目して下さい。

太陽は、この他の領域では特にフレアは発生していません。


太陽風は、少し強まった状態になっています。
速度は、400km/秒の平均的な状態から、
今朝になって450km/秒とやや高速に上がりかけています。

また、磁場強度は、10〜15nTに一段高まっています。

27日周期の図の前周期の、
9月19〜21日に見られた太陽風の高まりが、
1日半ほど早く回帰したのかもしれません。
その場合、速度の高まりは、
これから3日程度続く可能性があります。


太陽風磁場の南北成分は、南に振れたり、北に振れたり、
ゆっくりと変化しています。
磁場強度が高まっているため、振れ幅も大きくなっていて、
-5nTを超える変化になっています。

このため、磁気圏の活動も強まっていて、
AE指数では700nTから1000nTに達する変化が発生しています。
ノルウェー、トロムソの全天カメラでは、
活発なオーロラの様子が撮影されています。

太陽風の磁場が強まっている間は、
より活発な活動が起きやすので注目して下さい。



太陽の東端の向こう側で発生したフレア。SDO衛星AIA131。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の東端から噴出するCMEの様子。SOHO衛星LASCO C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


ノルウェー・トロムソの全天カメラによる、世界時14日19時頃のオーロラの様子。
(c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr

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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。