宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2014/10/15 11:29 更新 太陽の東端の向こう側でMクラスのフレアが発生し、CMEも噴出しています。 担当 篠原 今朝、太陽の東端の向こう側で、 規模の大きいフレアが発生しました。 GOES衛星のX線データでは、 15日3時半(世界時14日18時半)にM1.1の変化が発生し、 すぐに、よりゆっくりとしたX線強度の上昇が始まって、 15日6時半(世界時14日21時半)にM2.3に達する変化が発生しました。 SDO衛星AIA131による動画を掲載します。 発生地点は太陽の端の向こう側なので、 噴き上がった上の部分だけが見えています。 実際には更に規模の大きなフレアだったと思われます。 このフレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。 発生直後であるため、SOHO衛星の写真が揃ってはいないのですが、 噴き上がる様子を動画で紹介します。 太陽の左に向かって、 半円を描くように白いガスが広がっています。 地球からは、真横の少し向こう側にあたるので、 影響は及びにくいと思いますが、 しばらく様子を見て下さい。 太陽の可視光写真では、 東端に黒点の姿はまだ見えていません。 今後どの様な領域が見えてくるのか、注目して下さい。 太陽は、この他の領域では特にフレアは発生していません。 太陽風は、少し強まった状態になっています。 速度は、400km/秒の平均的な状態から、 今朝になって450km/秒とやや高速に上がりかけています。 また、磁場強度は、10〜15nTに一段高まっています。 27日周期の図の前周期の、 9月19〜21日に見られた太陽風の高まりが、 1日半ほど早く回帰したのかもしれません。 その場合、速度の高まりは、 これから3日程度続く可能性があります。 太陽風磁場の南北成分は、南に振れたり、北に振れたり、 ゆっくりと変化しています。 磁場強度が高まっているため、振れ幅も大きくなっていて、 -5nTを超える変化になっています。 このため、磁気圏の活動も強まっていて、 AE指数では700nTから1000nTに達する変化が発生しています。 ノルウェー、トロムソの全天カメラでは、 活発なオーロラの様子が撮影されています。 太陽風の磁場が強まっている間は、 より活発な活動が起きやすので注目して下さい。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) 太陽の東端から噴出するCMEの様子。SOHO衛星LASCO C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) ノルウェー・トロムソの全天カメラによる、世界時14日19時頃のオーロラの様子。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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