宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2014/10/12 12:00 更新 太陽風は低速で、磁気圏は穏やかです。皆既月食の写真をどうぞ。 担当 篠原 10月8日の皆既月食の夜は、 鹿児島は晴天で、 始まりから終わりまでじっくり見ることができました。 残念ながら学校の関係で、 始まりには少し出遅れてしまったのですが、 月食の全体を写真に撮ることができたので、 繋げて動画にしました。 皆既中の赤い色の移り変わりがとてもきれいで、 写真では残念ながら表現しきれないのですが、 雰囲気だけでもご覧下さい。 欠け始めの月が少しゆがんで、色も黄色いのは、 鹿児島ではまだ月の高度が低く、 大気の影響を強く受けていたためです。 また、今回の月食では、 月のすぐ近くに天王星が見えていました。 皆既中は双眼鏡でもすぐ見つけられ、 写真にも撮ることができたので紹介します。 また半年後の4月4日に皆既月食が見られます。 どうぞお楽しみに。 太陽は、東端から2187黒点群が現れました。 現れてすぐの、今朝、12日9時(世界時12日0時)頃に、 C1程度の小さいフレアを起こしました。 大きな黒点ではありませんが、 活動の様子など、この後の変化に注目して下さい。 太陽風は、速度は350km/秒と低速の状態が続いていますが、 磁場強度が一時的に10nTに高まる変化が起きています。 最も強まっていたのは、 昨夜、11日18時(世界時11日9時)から 12日0時(世界時11日15時)にかけてで、 その頃に、磁場の南北成分は -7nTくらいの南向きに振れています。 磁気圏の活動もこの頃にある程度強まり、 AE指数は500nTの中規模の変化が起きています。 今朝くらいから磁場強度は次第に弱まり、 現在は2nTとむしろ弱くなっています。 磁場の南北成分は北向きに振れていて、 AE指数の変化は現在は見られなくなっています。 太陽風は、基本的には低速の穏やかな状態が続きそうです。 鹿児島は台風の影響がかなり強まってきました。 昨日はまだ風だけだったのですが、 今日は雨も降り始め、風雨ともに更に強まっています。 本当に近づくのははまだこれからなので、 明日まで注意しなければと思っています。 (c) 篠原 学 月食中の月のすぐ近くに天王星が見えました。19:10に撮影。 (c) 篠原 学 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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