宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2014/ 9/20 10:24 更新 コロナホールの影響で、高速の太陽風がやって来ました。 担当 篠原 昨日のニュースの後、 太陽風磁場の南北成分はすぐに北向きに変わりました。 このため、磁気圏の活動は長くは続かず、 AE指数の変化は、19日15時(世界時19日6時)過ぎには、 小さくなっています。 しかし、その後から太陽風は強まり始めて、 高速風が始まっています。 初めに、太陽風の磁場強度が、 19日16時(世界時19日7時)から急に強まり、 20nT近くに高まりました。 追いかける様に速度が上昇を始め、こちらは8時間ほどかけて、 400km/秒から500km/秒まで高まり、高速風に変わりました。 その後、速度は少し下げて、現在は470km/秒ほどです。 一方、磁場強度も10nTに下げていますが、 依然、通常よりも強まった値です。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真では、 もう南西の端(右下)に回って見にくくなっていますが、 南半球に広がっていたコロナホールの影響が到来したようです。 27日周期の図では、前周期には見られなかった変化です。 コロナホールは既に中央線を通り過ぎているので、 太陽風の高まりは2〜3日程度ではないかと思います。 しかし、磁場強度は高まったままなので、 引き続き速度の変化には注意して下さい。 磁気圏への影響度を決める、太陽風磁場の南北成分は、 概ね北寄りの傾向になっています。 このため、磁気圏への影響は限定的で、 AE指数は一時的に700nTの中規模の変化が起きた程度です。 磁場は強まったままなので、南寄りに傾向が変わるなどすると、 磁気圏の活動も急に高まる可能性があります。 太陽は、南東(左下)の端から現れた新しい黒点群に、 2171黒点群と番号が付けられています。 ここで、深夜、20日2時半(世界時19日17時半)に、 C3.3の小規模フレアが発生しています。 この領域がどの程度の活動度なのか、しばらく注目して下さい。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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