宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:39)
昨日、C2.2の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/ 2 --- ---
9/ 1 02:24 C2.2
00:26 C2.1
8/31 21:07 C7.1
19:02 C3.6
16:21 C1.8
14:37 C3.4

黒点  9/ 2 (NOAA)
磁場 フレア
2149 5 β C7
2150 1 α ---
2151 1 α ---
2152 32 βγ C2
2153 5 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:26 409 +2.9
-2 h 401 +0.0
-4 h 421 -0.8
-6 h 411 +0.8
-8 h 409 -0.2
-10 h 413 -1.0
-12 h 422 +0.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -14 -/ -
-2 h -14 -/ -
-4 h -12 -/ -
-6 h -14 -/ -
-8 h -15 -/ -
-10 h -15 -/ -
-12 h -19 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.4 6x10^3
9/ 2 0.5 1x10^4
9/ 1 0.3 7x10^3
8/31 0.4 5x10^3
8/30 0.3 3x10^3
8/29 0.4 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2014/ 8/28 10:55 太陽風磁場の強い南向きが続き、磁気圏の活動が強まりました。
2014/ 8/29 12:21 太陽風磁場の影響で、活発な磁気圏活動が続いています。カナダのオーロラをどうぞ。
2014/ 8/30 10:28 太陽風の磁場は南北に振れ、磁気圏の活動も続いています。
2014/ 8/31 10:38 磁気圏の活動が続いています。太陽はCクラスのフレアが続いています。
2014/ 9/ 1 08:42 太陽風は400km/秒付近で安定し、磁気圏の活動も続いています。
最新のニュース

2014/ 9/ 2 12:39 更新
太陽の裏側で大きいフレアが発生し、CMEも噴出しています。ムルマンスクのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

ロシア、ムルマンスクの福島さんより、
久しぶりのオーロラ写真をいただきました。

1枚目と3枚目はは、8月30日と9月1日に
ムルマンスク州中部のイマンドラ湖畔で、
ヴァレンチン・ジガーノフ氏により撮影されたオーロラ。

2枚目は9月1日にムルマンスク市で、
マーク・コロトキフ氏により撮影されたオーロラです。

マーク・コロトキフさんは、16歳とのことで、
私が担任をしている1年生と同じ年代です。
町の夜景とオーロラの光を組み合わせた見事な撮影です。
中央に伸びるタワーの灯りが印象的ですね。
左側の空に明るさが残っているのは、
撮影時刻がまだ早いのか、あるいは白夜の名残なのでしょうか。

ヴァレンチン・ジガーノフさんの撮影は、
頭上から降り注ぐオーロラの素晴らしい輝きで、
見ているだけで楽しくなってきます。

夏を通り過ぎて、初のオーロラ写真をありがとうございます。
いよいよ北半球のオーロラの季節ですね。



現在の太陽風は、速度は400km/秒、磁場強度は6nTと、
どちらも平均的な値が安定して続いています。

磁場の南北成分は、+4nTと -4nTの間を
頻繁に変化しています。
このため、磁気圏の活動は活発に続いていて、
AE指数の変化は、大きさは少し小さくなってきましたが、
500nTくらいの山が数時間おきに発生しています。

27日周期の図の前周期を参考にすると、
太陽風速度の高まり(平均的な速さに上がった程度ですが)は、
今日、明日くらいまでかもしれません。

以降、速度が下がって、磁場強度も弱まってくると、
磁気圏も穏やかになっていくでしょう。

GOES衛星の放射線帯高エネルギー電子の観測によると、
久しぶりに、GOES15のデータ(青線)が10000に達しています。
GOES15が10000に達したのは、2013年10月17日が最後で、
ほぼ一年ぶりのこととなりそうです。
明日はしっかりと10000の線を越えるでしょうか。


太陽は、東端の裏側で大きなフレアが発生した様です。
STEREO Behind衛星EUVI195の動画を掲載します。
太陽の右上で爆発が発生し、
その後、衛星に到来した太陽放射線による画像の乱れが発生しています。

動画の後半で、衛星の傾きに変化が発生していますが、
フレアや放射線の影響なのでしょうか。

また、このフレアに伴ってCME(太陽ガスの放出現象)も発生していて、
SOHO衛星LASCO C3では、
左上を中心に白いガスが勢いよく飛び出しています。

地球から見ると、太陽の向こう側の現象なので影響はありません。

ただし、もう数日すると、この領域がこちら側に回ってくるため、
今後も活発な活動を続ける様だと、注意が必要になるでしょう。

太陽のこちら側では、西の端の2149群でC2.1、C1.4、C2.3、
中央の2152群でC1.7、C1.6、C2.6など、
小さいフレアが発生しています。

2152群は、黒点が昨日よりも増えています。




8月30日にムルマンスク州中部のイマンドラ湖畔で撮影されたオーロラ。
(c) 福島留美氏、ヴァレンチン・ジガーノフ氏


9月1日にムルマンスク市で撮影されたオーロラ。
(c) 福島留美氏、マーク・コロトキフ氏


9月1日にムルマンスク州中部のイマンドラ湖畔で撮影されたオーロラ。
(c) 福島留美氏、ヴァレンチン・ジガーノフ氏


STEREO Behind衛星EUVI195による、太陽の裏側で発生したフレア。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の裏側で発生したフレアに伴うCMEの噴出。SOHO衛星LASCO C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。