宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:55)
昨日、C5.6の小規模フレアが発生しています。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気嵐がやや発達しています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
8/28 --- ---
8/27 12:37 C4.0
07:54 C5.6
8/26 18:22 C1.9
11:35 C4.0
05:04 M3.9

黒点  8/28 (NOAA)
磁場 フレア
2146 4 βγδ M4
2148 6 β ---
2149 13 β C4
2150 8 β ---
2151 1 α C1

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:47 351 -3.5
-2 h 332 -7.1
-4 h 346 -0.3
-6 h 340 -7.1
-8 h 352 -9.9
-10 h 341 -11.7
-12 h 302 -12.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -77 -/ -
-2 h -78 -/ -
-4 h -89 -/ -
-6 h -91 -/ -
-8 h -87 -/ -
-10 h -82 -/ -
-12 h -70 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
8/28 0.5 6x10^0
8/27 0.7 6x10^2
8/26 1.4 6x10^2
8/25 0.3 8x10^2
8/24 0.4 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
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沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2014/ 8/23 11:32 太陽でフレアが活発に発生しています。太陽風は低速です。
2014/ 8/24 13:12 フレアの発生は少し弱まっています。太陽風は290km/秒とかなり遅くなっています。
2014/ 8/25 10:50 昨夜、太陽の東でM5.9の中規模フレアが発生しました。
2014/ 8/26 08:22 M2.0とM3.9の中規模フレアが発生しました。太陽風は250km/秒まで遅くなっています。
2014/ 8/27 12:00 2146黒点群でCクラスフレアが続いています。太陽風磁場が南向きに強まっています。
最新のニュース

2014/ 8/28 10:55 更新
太陽風磁場の強い南向きが続き、磁気圏の活動が強まりました。

担当 篠原

太陽風磁場の乱れは、昨日のニュース以降さらに強まり、
磁場強度は15nTに達し、ほぼ一日続いています。
今朝になって一段下がりましたが、
依然10nTと強まった状態を保っています。

磁場の南北成分は、南向きに大きく振れ続け、
-10nTを超える強い南向きが、半日以上続いています。

太陽風の速度は、300km/秒から、
今日に入る頃から350km/秒へ少し上がりましたが、
低速の状態が続いています。

しかし、磁場がこれだけ南向きに強まると、
磁気圏の活動もかなり高まります。
AE指数は1000nTに達する大きな変化が、
半日ほど連続して発生しています。

オーロラの活動も強まっていて、
南極の昭和基地はあいにくの曇り空でしたが、
空全体が明るく輝いています。
世界時27日23時から28日0時にかけてのオーロラの様子を
動画で紹介します。

また、Dst指数の速報値では、-80nT近い減少が記録されていて
(グラフが下がるほど乱れが激しいことを示しています)、
中規模の磁気嵐が発生しています。

今回の太陽風磁場の乱れは、
昨日書いたような前周期の変化の回帰ではなく、
CMEによって磁場のかたまりが流れてきたのだと思われます。
8月23日の記事で、22日に太陽の中心付近から
弱いCMEが発生した様だと書いていましたが、
この乱れが4日半ほどかけて地球へやって来た様です。

今回の太陽風磁場の強まりは、終わりに近づいている様です。
速度がどうなるかですが、こちらは前周期の変化をたどって、
400km/秒くらいに上がるかもしれません。

また、25日に発生したCMEの影響が、
明日くらいにやって来るかもしれません。
到来しても小規模の変化になりそうですが、注目して下さい。


太陽は、昨日の昼頃に、2151黒点群でC1.4、
2149群でC4.3、2146群でC1.8と、
3カ所で小規模フレアが発生しましたが、
以降、フレアの発生はなく、活動は静かになっています。

2146群は西に没しつつあり、
中央の2149群は黒点が少なくなっています。
太陽は、しばらく穏やかになるかもしれません。




南極の昭和基地で、世界時27日23時に観測されたオーロラ。
(c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


Dst指数(速報値)は、-80nT近くまで下がりました。Dst指数はマイナス方向に強まります。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。