宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2014/ 8/28 10:55 更新 太陽風磁場の強い南向きが続き、磁気圏の活動が強まりました。 担当 篠原 太陽風磁場の乱れは、昨日のニュース以降さらに強まり、 磁場強度は15nTに達し、ほぼ一日続いています。 今朝になって一段下がりましたが、 依然10nTと強まった状態を保っています。 磁場の南北成分は、南向きに大きく振れ続け、 -10nTを超える強い南向きが、半日以上続いています。 太陽風の速度は、300km/秒から、 今日に入る頃から350km/秒へ少し上がりましたが、 低速の状態が続いています。 しかし、磁場がこれだけ南向きに強まると、 磁気圏の活動もかなり高まります。 AE指数は1000nTに達する大きな変化が、 半日ほど連続して発生しています。 オーロラの活動も強まっていて、 南極の昭和基地はあいにくの曇り空でしたが、 空全体が明るく輝いています。 世界時27日23時から28日0時にかけてのオーロラの様子を 動画で紹介します。 また、Dst指数の速報値では、-80nT近い減少が記録されていて (グラフが下がるほど乱れが激しいことを示しています)、 中規模の磁気嵐が発生しています。 今回の太陽風磁場の乱れは、 昨日書いたような前周期の変化の回帰ではなく、 CMEによって磁場のかたまりが流れてきたのだと思われます。 8月23日の記事で、22日に太陽の中心付近から 弱いCMEが発生した様だと書いていましたが、 この乱れが4日半ほどかけて地球へやって来た様です。 今回の太陽風磁場の強まりは、終わりに近づいている様です。 速度がどうなるかですが、こちらは前周期の変化をたどって、 400km/秒くらいに上がるかもしれません。 また、25日に発生したCMEの影響が、 明日くらいにやって来るかもしれません。 到来しても小規模の変化になりそうですが、注目して下さい。 太陽は、昨日の昼頃に、2151黒点群でC1.4、 2149群でC4.3、2146群でC1.8と、 3カ所で小規模フレアが発生しましたが、 以降、フレアの発生はなく、活動は静かになっています。 2146群は西に没しつつあり、 中央の2149群は黒点が少なくなっています。 太陽は、しばらく穏やかになるかもしれません。 南極の昭和基地で、世界時27日23時に観測されたオーロラ。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) Dst指数(速報値)は、-80nT近くまで下がりました。Dst指数はマイナス方向に強まります。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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