宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (14:04)
今日、M1.5の中規模フレアが発生しました。
また、M6.5の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/11 09:39 C4.6
07:29 M1.5
05:59 C7.4
7/10 11:46 C5.7
03:36 C5.0
7/ 9 12:03 C3.1
09:09 M1.2
06:31 C2.3
03:26 C2.6
01:05 M6.5

黒点  7/11 (NOAA)
磁場 フレア
2104 2 β C5
2106 2 β M2
2107 1 α C2
2108 14 βγ C1
2109 17 β C5
2111 8 β ---
2113 6 β M7
2114 4 β C2
2115 2 α ---
2116 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:56 379 -1.9
-2 h 375 -1.7
-4 h 371 -1.3
-6 h 385 -0.5
-8 h 382 -0.7
-10 h 391 -1.4
-12 h 408 +3.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
14:30 -13 -/ -
-2 h -13 -/ -
-4 h -14 -/ -
-6 h -14 -/ -
-8 h -13 -/ -
-10 h -13 -/ -
-12 h -16 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 4x10^0
7/11 0.6 1x10^1
7/10 0.4 1x10^1
7/ 9 0.3 1x10^1
7/ 8 0.3 1x10^1
7/ 7 0.3 3x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
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AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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シベリア磁場 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2014/ 7/ 6 10:11 太陽風の速度が、260km/秒ととても遅くなっています。
2014/ 7/ 7 12:16 太陽風は200km/秒台後半のかなり遅い状態が続いています。太陽は比較的穏やかです。
2014/ 7/ 8 12:59 太陽風は低速風が続いていますが、340km/秒程度に少し上がっています。
2014/ 7/ 9 11:58 M6.5、M1.2の中規模フレアが発生しました。太陽風は低速です。
2014/ 7/10 14:30 太陽でCMEが噴出しています。太陽風は380km/秒に少し上がっています。
最新のニュース

2014/ 7/11 14:04 更新
太陽でM1.5の中規模フレアや、フィラメント噴出が発生しています。太陽風は平均的な状態です。

担当 篠原

今朝、11日6時(世界時10日21時)に、
太陽の中央部の2113黒点群で、
C7.4とやや大きい小規模フレアが発生し、
続いて、11日7時半(世界時10日22時半)に、
太陽の北西端(右上)の2106黒点群で、
M1.5の中規模フレアが発生しました。

その様子を。GOES衛星X線カメラの動画で紹介します。
C7.4フレアは、増光が長時間続くタイプだったので、
動画ではこちらの方が目立っています。

これに先立って、昨日、10日15時(世界時10日6時)に、
太陽の西の端でフィラメントの噴出が発生し、
CME(太陽ガスの放出現象)が、
太陽の右に向かって噴き出しています。
SDO衛星AIA304によるフィラメント噴出の様子と、
SOHO衛星LASCO C3によるCMEの様子を動画で紹介します。

フィラメント噴出は、ちょうど太陽の横で起きていて、
巨大なプラズマのアーチが豪快に噴き上がる様子が
良く見えています。
CMEも基本的には横向きに噴き出していますが、
動画の様子では多少地球方向にも向かっているかもしれません。
4日後くらいの太陽風に小規模の変化が見られるかもしれません。

太陽は、にぎやかだった黒点群たちが
次第に西の端に近づいています。
太陽面はちょっと寂しくなりそうです。


太陽風の速度は、
380km/秒と400km/秒の間をゆっくりと変化して、
平均的な速度で安定しています。
磁場強度も、5nTと平均的な値に戻り、落ち着いています。
太陽風はこれ以上強まることはなく、穏やかに推移しています。

磁場の南北成分は、
0nT付近から弱い南寄りで変化しています。
磁気圏では、時々弱い変化が発生していて、
AE指数では300nTくらいの山が数回起きています。

昨日のCMEの影響など、注目点はありますが、
太陽風は基本的には穏やかに推移しそうです。



高専のLANも復活したので、本家に運用を戻します。
今日のこのニュースが読めていたら、
既に切り替わっています。



太陽中央部のC7.4フレアと、西の端のM1.5フレアの様子。
(c) NOAA/SWPC 、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の西の端で発生したフィラメントの噴出。SDO衛星AIA304。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


フィラメント噴出によるCME。SOHO衛星LASCO C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr

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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。