宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2014/ 5/26 12:07 更新 太陽風は平均的な速さです。カナダのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 カナダの高坂雄一さんより、 現地5月23日23時半(世界時24日6時半)に ブリティッシュコロンビア・バーノンで撮影された 赤いオーロラの写真をいただきました。 1枚目の写真で赤みが最も濃く写っていて、以降、次第に薄まっています。 2枚目と3枚目の写真には流れ星が写っています。 この夜、高坂さんは注目されていたきりん座流星群を狙っていたそうで、 見事なオーロラとの共演です。 バーノンは、バンクーバーから内陸に入った所にあり、 オーロラが良く見られるオーロラ帯からは、低緯度側に離れています。 世界時5月23日の後半は、太陽風磁場が南向きに強まって、 磁気圏の活動が高まりました。 写真の撮影はその数時間後ですが、 擾乱の影響でオーロラの見える領域が低緯度側に広がり、 バーノンからオーロラの上部の赤い光が見えたのでしょう。 太陽風の乱れがもう少し遅れて、カナダの夜にやって来ていれば、 もっと激しいオーロラが見えていたのかもしれません。 高坂さんによると、北緯51度のバーノンでも 今は3時前には明るくなり始めているそうです。 夏に近づくこの時期の貴重な北半球側のオーロラ写真を どうもありがとうございます。 現在の太陽風は、400km/秒と平均的な速度に戻っています。 磁場強度は、3nTに弱まったままです。 磁場の南北成分は、小さい振れ幅で南北に変化しています。 このため、磁気圏では時々小さい活動が発生していて、 AE指数では、400nTの山と200nTの山がポツポツと起きています。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真には、特にコロナホールは見られず、 27日周期の図の前周期の太陽風の様子から、 太陽風はこれから300km/秒台の低速風になり、 その状態がしばらく続きそうです。 太陽では、南西の端に近づいた2065黒点群で、 C2.5、C2.1、C3.8と小規模フレアが発生しています。 2065黒点群は磁場構造の複雑さも増しているそうで、 この後もフレアの発生が続くかもしれません。 (c) 高坂雄一氏 高坂さんにより、カナダ、ブリティッシュコロンビア、バーノンで現地5月23日深夜に撮影されたオーロラ。 (c) 高坂雄一氏 高坂さんにより、カナダ、ブリティッシュコロンビア、バーノンで現地5月23日深夜に撮影されたオーロラ。 (c) 高坂雄一氏 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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