宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:11)
今日、C1.9の小規模フレアが発生しました。
また、M7.3の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/19 04:47 C1.9
4/18 21:32 M7.3
17:02 C4.8
01:23 C2.4
4/17 20:37 C3.9
14:58 C1.8
09:01 C2.5
04:41 M1.0

黒点  4/19 (NOAA)
磁場 フレア
2032 1 α ---
2033 2 α ---
2034 27 β ---
2035 45 βγδ M1
2036 47 βγ M7
2037 15 βγ C3
2038 8 β ---
2039 3 β ---
2040 3 β ---
2042 12 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:07 487 +1.7
-2 h 482 -1.2
-4 h 495 +2.6
-6 h 490 +5.1
-8 h 493 +5.8
-10 h 472 +3.6
-12 h 459 +3.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -7 -/ -
-2 h -6 -/ -
-4 h -2 -/ -
-6 h -5 -/ -
-8 h -6 -/ -
-10 h -5 -/ -
-12 h -8 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 48 1x10^2
4/19 59 2x10^2
4/18 6 1x10^2
4/17 0 1x10^3
4/16 0 6x10^2
4/15 0 3x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2014/ 4/14 12:12 太陽風の磁場強度は弱まり、穏やかな状態に戻っています。新しい黒点群が出現しました。
2014/ 4/15 10:50 2036黒点群の活動が活発になり、Cクラスフレアを頻繁に起こしています。
2014/ 4/16 12:20 2036黒点群の発達が目立っています。太陽ではCクラスのフレアが活発に起きています。
2014/ 4/17 12:12 太陽ではCクラスのフレアが活発に発生しています。太陽風は低速で穏やかです。
2014/ 4/18 11:07 フレアの発生は弱まっています。太陽風は400km/秒に上がっています。
最新のニュース

2014/ 4/19 12:11 更新
M7.3の中規模フレアが発生し、CMEも噴出しています。明日以降、乱れが到来しそうです。

担当 篠原

昨夜、18日21時半(世界時18日12時半)に、
太陽の西側の2036黒点群でM7.3の中規模フレアが発生しました。
フレアの様子を、SDO衛星AIA131とAIA193の動画で紹介します。
太陽の右側で急激な増光が発生しています。

AIA193(茶色)の写真では、
太陽からガスが噴き出していく様子も見えています。
SOHO衛星LASCO C3では、下向きにやや濃く、
しかし、太陽全体を包むように白いガスが噴出しています。

このため、CMEは地球にも向かっていると考えられます。
発生から2〜3日でやって来ると考えると、
太陽風の乱れは、明日、20日の夜から21日夜にかけて
地球に到来する可能性があります。


太陽の西側には、2036群の他にも、
たくさんの黒点が集まっています。
SDO衛星の拡大写真を掲載します。
他の、2035群などの活動にも注目してください。


Mフレアに伴って、
太陽放射線(非常に高速の陽子)も増加しています。
警戒線を超えて、40まで増加しています。


太陽風は、引き続きゆっくりと速度が上がり、
今朝には、500km/秒と高速の状態になっています。
27日周期の図を見ると、前回と同様の高まりになっています。

太陽風の磁場強度は、10nT近くに高まっています。
あるいは、速度ももう少し上がるかもしれません。
前周期との変化の違いなどに注目してください。

太陽風磁場の南北成分は、概ね北向きで推移しています。
このため、磁気圏の活動も基本的には穏やかですが、
ACEのグラフの後半で、一時的に磁場が南に振れた時間帯があり、
これに対応して、AE指数のグラフも
最後にひとつ大きい変化が起きています。

その後、磁場は再び北に向いていますが、
磁場強度が少し高まっていることや、
速度も高くなっているため、
南北成分の変化によって、
磁気圏の活動も高まりやすくなっています。


現在の高速太陽風の影響も注目ですが、
明日以降にやって来ると思われる、
太陽風の乱れに注目してください。
磁場が強まって大きく南向きに振れると、
オーロラの活動や強い磁気嵐が発生する可能性があります。




SDO衛星による2036黒点群で発生したM7.3フレアの様子。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SOHO衛星LASCO C3による、M7.3フレアに伴って発生したCME。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の西の端に近づいて来た2036黒点群たち。SDO衛星。
(c) SDO (NASA)、 (写真加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr

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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。