宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2014/ 1/14 12:17 更新 太陽風は900km/秒近い非常に高い速度になりました。現在も600km/秒台を保っています。 担当 篠原 太陽風の速度は、 昨日のニュース以降更に上昇して800km/秒台に達し、 13日16時(世界時13日7時)には、 900km/秒近いかなり高い速度に達しました。 その後、13日21時(世界時13日12時)頃から低下が始まり、 14日に入った頃には700km/秒を割りましたが、 現在も650km/秒をやや上回る高い速度の太陽風が続いています。 27日周期の図を見ると、 速度のグラフは縦軸の値が変わってしまうほどの高速風となっています。 太陽風の速度が800km/秒を超えてここまで高まったのは、 2006年12月14日以来と思われます。 太陽風の磁場強度は、 7nTとやや強まった状態が現在までずっと続いています。 磁場の南北成分は、 ACEのグラフではほとんどの時間帯で北向きに推移しています。 このため、磁気圏への影響は比較的小さかった様で、 AE指数は小さい変化が見られるだけで、 特に激しい変動は起きていません。 高速太陽風は、3日目に入っています。 速度がまだだいぶ高いので、 低下には2〜3日くらいかかるかもしれません。 前周期とはだいぶ様子が変わっているので、 グラフからの予想は難しいです。 太陽では、今朝、14日7時(世界時13日22時)に、 西に没しかけた1944黒点群でM1.3の中規模フレアが発生しています。 この群が太陽のこちら側で起こす最後のフレアかもしれません。 その他は、C1の小さいフレアが4回ほど発生している程度で、 フレアの活動は比較的穏やかです。 また、昨日の午後、13日15時(世界時13日6時)頃に、 太陽の北東側(左上)で、ダークフィラメントの噴出が発生しています。 その様子を、SDO衛星AIA193の動画で紹介します。 先週後半くらいからこのフィラメントは気になっていたのですが、 見事な噴出を起こしました。 CMEも発生していますが、斜め方向なので、 地球への影響はなさそうです。 SDO衛星のAIA193カメラによる、太陽の北東部のフィラメント噴出の様子。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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