宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2013/12/11 12:29 更新 太陽風は低速になりつつあり、磁気圏も静かです。 担当 篠原 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真の北半球側で、 コロナホールが太陽の中心線に達しています。 このコロナホールの位置を、27日前の写真と比べてみます。 すると、27日前の11月14日には、 コロナホールは既に中心線を越えて、 太陽の西側にせり出していました。 27日周期の図で、その後の太陽風の変化を見ると、 2日後の11月16日から、速度の高まりが発生しています。 今回、コロナホールの進み方が一日分ほど遅れていると考えると、 太陽風変化の到来も一日遅れて、 3日後の14日頃になるかもしれません。 今週の後半にかけて、 太陽風変化の到来のタイミングに注目して下さい。 現在の太陽風は、速度(ACEのグラフの黄色線)がもう一段下がって、 370km/秒と低速の風に変わりつつあります。 磁場強度(白線)は3〜4nTとやや弱まっています。 太陽風磁場の南北成分(赤線)は、 グラフの前半では、 昨日の続きで南向き(マイナス向き)に振れていますが、 その後は0nT付近で変化するようになっています。 磁気圏の変化もこれに合わせて、 AE指数の前半には小規模の変化が発生していますが、 以降は静かになっています。 太陽風の速度が下がってきていることもあり、 今後の磁気圏の活動は、弱い変化になりそうです。 太陽は、東半球から黒点群が次々と現れて、 賑やかになっています。 しかし、目立ったフレアの発生はなく、 C1からC2の小さい変化が数回発生した程度です。 東端の向こう側には、まだ新しい活動領域があるようです。 既に現れている黒点群とともに、活動の様子に注目して下さい。 SDO衛星のAIA193カメラによる、27日前のコロナホールとの比較。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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