宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2013/11/30 09:32 更新 太陽接近後のアイソン彗星をどうぞ。太陽風は低速ですが、磁気圏活動がやや高まりました。 担当 篠原 太陽最接近後のアイソン彗星について、 SOHO衛星とSTEREO Behind衛星の動画を掲載します。 太陽通過後も彗星は残っていますが、 接近前よりも明るさは下がってしまって、 彗星は小さくなってしまった様に思えます。 大彗星出現の期待はできなくなった様ですが、 今後、夜明け前の空にどの様な姿で戻ってくるのか、 楽しみに待ってみたいと思います。 アイソン彗星の動画の最後に、CMEの噴出が起きていますが、 太陽の向こう側の現象です。 地球への影響はありません。 太陽の活動は静かで、X線のグラフは目立った変化はありません。 黒点としては、1909群が目立っています。 太陽風は、昨日のニュースの後、 磁場強度が10nTに高まり、続いて速度もゆっくりと上昇して、 270km/秒とかなり遅かったのが、 現在は350km/秒と、低速の範囲ですが少し高まっています。 磁場強度は、現在5nT近くに下がっていて、 太陽風速度の高まりは現状程度に留まりそうです。 磁場の強まりとともに、南北成分が南寄りに変わり、 -5nTを超える変化も続きました。 このため、磁気圏の活動度がある程度高まり、 AE指数で500nT位の変動が半日ほど発生しています。 磁場強度の高まりは終わりつつあるので、 磁気圏の変化も今後は弱まりそうです。 SOHO衛星LASCO C3、C2による、アイソン彗星の太陽接近の様子。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) STEREO Behind衛星CO2による、アイソン彗星の太陽接近の様子。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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