宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2013/11/29 10:30 更新 アイソン彗星は今朝太陽に最接近しました。現在の太陽風はかなり低速です。 担当 篠原 注目のアイソン彗星が、今朝、太陽の近傍を通過しました。 SOHO衛星、STEREO Behind衛星、STEREO Ahead衛星、 それぞれの観測カメラが撮影した彗星の様子を、 動画にして掲載します。 3機の衛星の位置を、4枚目の図で紹介します。 SOHO衛星は地球から太陽に少し近づいた位置にあり、 STEREOはそれぞれ太陽の向こう側の左右にあります。 3つの方角から立体的に彗星の通過を見届けた事になり、 方向を考えながら動画を見ると、 彗星の軌道や尾の伸び方がより興味深く感じられます。 太陽を通過した後のアイソン彗星は、 SOHO衛星ではとても淡くなっていて心配でしたが、 STEREO Behindの最後の写真では明るく輝いて写っています。 この後どうなるのかは、しばらく様子を見る必要がありそうです。 一方、宇宙天気は今日も穏やかです。 太陽は、1907、1908、1909と3つの黒点群が並んでいますが、 1908群でC1の小さいフレアが2回発生した程度で、 活動は穏やかです。 太陽風は、速度が300km/秒から270km/秒へもう一段下がり、 かなり遅い風になっています。 磁場強度は5nTと平均的なレベルで安定しています。 磁場の南北成分は、0nT付近で小さく変化しています。 ACEのグラフの後半は南寄りになっていて、 その頃に、AE指数で100〜200nT程度の小さい変化が発生しています。 SDO衛星AIA193には、特にコロナホールは見られず、 低速の穏やかな太陽風が続きそうです。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) STEREO Behind衛星CO2、COR1による、今朝のアイソン彗星の太陽最接近の様子。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) STEREO Ahead衛星CO2、COR1による、今朝のアイソン彗星の太陽最接近の様子。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) 現在の2機のSTEREO衛星の位置。SOHO衛星は地球の近くにある。 (c) STEREO (NASA) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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