宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:56)
今日、C7.8の小規模フレアが発生しました。
また、X1.1の大規模フレアが昨日発生しています。
太陽風南向き磁場がやや強くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/11 09:26 C7.8
11/10 21:47 C3.1
18:18 C3.2
13:50 X1.1
12:30 C3.0
07:36 C2.2
11/ 9 15:22 C2.4

黒点 11/11 (NOAA)
磁場 フレア
1887 2 β C2
1890 28 βγδ X1
1893 5 β C2
1895 4 β C3
1896 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:47 503 -4.2
-2 h 483 -1.9
-4 h 520 -5.8
-6 h 526 -4.1
-8 h 554 -4.2
-10 h 560 -2.6
-12 h 557 -0.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 139 -/ -
-2 h 160 -/ -
-4 h 201 -/ -
-6 h 257 -/ -
-8 h 355 -/ -
-10 h 565 -/ -
-12 h 804 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.8 2x10^3
11/11 1.2 4x10^3
11/10 1.2 1x10^2
11/ 9 1.6 1x10^1
11/ 8 1.0 1x10^1
11/ 7 6.7 7x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
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沖縄磁場変動 (NICT)
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AE指数 (京都大学)
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NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2013/11/ 6 08:41 1890黒点群でX3.3の大規模フレアが発生しました。
2013/11/ 7 13:49 太陽のフレア活動は続いていて、Mクラスフレアが3回発生しています。
2013/11/ 8 13:12 太陽では小中規模のフレアが続いています。シベリア上空のオーロラをどうぞ。
2013/11/ 9 11:45 X1.1の大規模フレアが発生しました。また、高速太陽風が到来しそうです。
2013/11/10 07:08 太陽風は600km/秒の高速風になっています。磁気圏の活動も高まりました。
最新のニュース

2013/11/11 11:56 更新
X1.1の大規模フレアが発生しました。タスマニア島のオーロラをどうぞ。

担当 篠原

カナダの高坂雄一さんより、
今回は南半球、オーストラリアの南のタスマニア島から
オーロラの写真が届きました。
オーロラを英語でノーザンライツといいますが、
こちらは南極なのでサザンライツです。

このオーロラは、タスマニア南東部タスマン国立公園の、
車で行ける最南端 Maingon Bay Lookout で、
現地時間9日22時9分に撮影されたそうです。
昨日のニュースで紹介した、
太陽風磁場が強く南に振れていた頃のオーロラです。

現地は天候が良くないらしく、
この日は、奇跡的に数時間晴れてくたため、
活発になったオーロラを見ることができたそうです。

2枚目は、同じ場所で撮影された夕暮れの写真です。
やがて、日が暮れてオーロラが姿を現したのでしょうか。

海の彼方に見えるオーロラというのはなんだか素敵ですね。
高さによる色の違いもよく分かります。
貴重な写真をどうもありがとうございます。
高坂さんは、引き続きサザンライツハンティングとのことです。
好天と太陽風擾乱の到来をお祈りしています。



その太陽では、昨日、Xクラスの大規模フレアが発生しました。
10日14時(世界時10日5時)に1890黒点群で起きた、X1.1のフレアです。

フレアの様子をSDO衛星AIA131と193の動画で紹介します。
太陽の中央少し右下で、明るい爆発が発生しています。
AIA193(茶色)の動画では、爆発に伴って、
ガスの噴出もある程度起きている様に見えます。
SOHO衛星のLASCOカメラでも小規模の噴出は起きている様で、
地球へ太陽風の乱れをもたらすでしょうか。
到来するのは、明日から明後日にかけてくらいでしょう。

1890黒点群は、今朝、11日9時半(世界時11日0時半)にC6.4、C7.8と、
大きめのCクラスフレアを続けて起こしています。
引き続き注目して下さい。

また、太陽の東端からは、1895、1896黒点群が姿を現しています。
これらの黒点群の活動にも注目して下さい。


太陽風は、高速風の速度が次第に下がっています。
現在は、500km/秒を割るくらいになっていて、
高速風は終わりが近づいているのかもしれません。

磁場強度は、5nTから7nTへ少しだけ上がっています。
南北成分が再び南寄りに変わっていて、磁気圏の活動度を高めています。
AE指数のグラフは、図の中盤以降、
300〜600nTくらいの活動が連続的に起きています。
極域ではオーロラがにぎやかに見えているのではないでしょうか。




高坂雄一さんにより、11月9日にタスマニア島で撮影されたオーロラ。
(c) 高坂雄一氏


オーロラを撮影した場所の、夕暮れの様子。
(c) 高坂雄一氏


10日に1890黒点群で発生したX1.1のフレア。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星可視光カメラによる、1890黒点群の詳細。
(c) SDO (NASA)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr

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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。