宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:45)
昨日、X1.1の大規模フレアが、一昨日もM2.4の中規模フレアが発生しています。
太陽風南向き磁場が大きくなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/ 9 --- ---
11/ 8 18:18 M2.3
13:20 X1.1
11:33 C5.7
01:21 C6.0
01:02 C1.6
00:39 C1.7
11/ 7 23:15 M2.4
21:18 C5.9
19:45 C2.1
17:15 C4.3
12:33 M2.3
11:07 C3.7
10:45 C4.1
08:43 M1.8
06:18 C2.9
02:24 C3.0

黒点 11/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
1887 9 β C1
1889 2 β C3
1890 58 βγδ X1
1891 17 βδ M2
1892 1 α ---
1893 1 α ---
1894 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:37 407 -5.8
-2 h 409 +0.5
-4 h 411 +3.6
-6 h 403 +3.0
-8 h 399 +3.3
-10 h 385 +1.8
-12 h 384 -0.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -13 -/ -
-2 h -11 -/ -
-4 h -7 -/ -
-6 h -10 -/ -
-8 h -11 -/ -
-10 h -12 -/ -
-12 h -11 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.7 1x10^1
11/ 9 1.1 1x10^1
11/ 8 1.0 1x10^1
11/ 7 6.7 7x10^2
11/ 6 1.0 6x10^2
11/ 5 1.4 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
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LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2013/11/ 4 13:28 10月の黒点数は85.6でした。M5.0とC9.9のフレアが発生しています。
2013/11/ 5 13:14 1890黒点群が大きく目立っています。太陽の裏側でCMEが発生しています。
2013/11/ 6 08:41 1890黒点群でX3.3の大規模フレアが発生しました。
2013/11/ 7 13:49 太陽のフレア活動は続いていて、Mクラスフレアが3回発生しています。
2013/11/ 8 13:12 太陽では小中規模のフレアが続いています。シベリア上空のオーロラをどうぞ。
最新のニュース

2013/11/ 9 11:45 更新
X1.1の大規模フレアが発生しました。また、高速太陽風が到来しそうです。

担当 篠原

昨日のニュースの直後、
8日13時半(世界時8日4時半)に、注目していた1890黒点群で、
X1.1の大規模フレアが発生しました。

その様子を、SDO衛星AIA131と193の動画で紹介します。
太陽の中心近くで、短い時間に激しく光っています。
AIA193の写真では、
フレアに続いてコロナのガスが噴き出している様子も見られます。
弱いCME(太陽ガスの放出現象)が発生している可能性がありますが、
SOHO衛星では、同じ頃に太陽の裏側で別のCMEが発生していることもあり、
はっきりとは分かりませんでした。
2〜3日後の11月10〜11日の太陽風に、
ある程度の影響が見られるかもしれません。

一方、もう一つの注目である1891黒点群も、
昨日の夕方にM2.3の中規模フレアを起こしています。

その後は、どちらも目立ったフレアは起こしていませんが、
1890黒点群は大きな姿を保っており、引き続き注意が必要です。


太陽風は、速度は400km/秒前後で安定していますが、
今朝くらいから、磁場強度が強まり始め、
5nTと平均的な値から、現在は13nTまで強まっています。
コロナホールによる高速太陽風の領域が近づいている可能性があります。

磁場の南北成分も南方向に振れ始めていて、
現在は-5nTを越えて更に強まりつつあります。

現在のAE指数は、ほとんど変化はなく静穏ですが、
太陽風磁場が南に向いた影響で、
これから磁気圏のオーロラ活動が強まりそうです。
ライブカメラなどに注目して下さい。



1890黒点群で発生したX1.1フレアの様子。SDO衛星AIA131と193。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース )


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr

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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。