宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2013/ 8/19 11:12 更新 高速の太陽風は終わりつつあります。太陽も比較的穏やかです。 担当 篠原 太陽風の速度は、480km/秒と500km/秒台を割り、 やや高速の風に下がっています。 27日周期の図を見ると、8月15日に始まった今回の高速風は、 3日半くらいで終わりつつあります。 上の27日前のグラフの7月18〜20日の変化と比べると、 最高速度、期間ともに一回り大きくなっていました。 この後も、速度はゆっくりと下がっていくでしょう。 そして、太陽風は平均的な状態に戻りそうです。 太陽風の磁場強度は、3nTに弱まったままです。 南北成分は南北両方に振れていますが、振れ幅は小さく、 磁気圏への影響は比較的小規模です。 AE指数は、300〜500nTの小規模の変化が所々で起きています。 太陽風の変化が落ち着いてきたので、磁気圏も静かになっていくでしょう。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真を見ると、 周囲よりも薄暗く見えるコロナホールが、 太陽の中心部に縦長に広がっています。 ここは速度の高い太陽風の吹き出し口です。 特に変化のある領域ではありませんが、 拡大写真による動画でこの1日間の様子を見てください。 太陽風が外へ向かって吹き出しているため、 コロナが薄くなって、穴が空いたように見えているのです。 2〜3日経つと、ここからの影響が地球に達して、 太陽風の速度は再び高くなる可能性があります。 太陽は、黒点群が増えて、 可視光写真はにぎやかになっています。 フレアは目立ったものはなく、比較的穏やかです。 東端から現れた新しい黒点群で小さいフレアが続いているようです。 放射線帯の高エネルギー電子は、今日も高い状態が続いています。 太陽風が落ち着くと、減少はとてもゆっくり進みます。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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