宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2013/ 7/18 14:52 更新 太陽風は低速で穏やかです。コロナホールの影響はまだ到来していません。 担当 篠原 太陽は、C1に達する小さいフレアが発生している程度で、 活動は穏やかです。 可視光の写真を見ると、小さいものばかりですが、 南半球を東西に黒点群がずらりと並んでいます。 その部分を切り出して、磁場の写真と組み合わせたのが1枚目の写真です。 西側(右側)から、1796、1791、1797黒点群と番号付きの群が3つ並び、 その東(左)に、まだ番号のない黒点群が2つほど見えています。 この黒点たちは、太陽の南緯10度から20度にかけてきれいに並んでいます。 太陽の磁場分布の写真を下に並べています。 白いところは磁石のN極、黒いところはS極に相当します。 黒点は強い磁場を持っているので、黒点のある場所に注目すると、 白や黒の領域が集中しています。 また、左右の並びを見ると、黒点群の右に白、左に黒と並んでいます。 これは現在の活動周期の南半球側の特徴です。 北半球の白黒の並びは、反対になっています。 太陽風は、速度は350km/秒から380km/秒に少し上がっていますが、 低速のまま推移しています。 磁場強度は、昨日から5nT付近で安定していましたが、 今日に入った頃から7nTへ少しだけ上がっています。 しかし、どちらも変化としては小さく、 コロナホールの影響はまだ届いていないようです。 27日周期の図を見ると、前周期の今頃は既に速度も上がり始めています。 今回は到来が遅れているようです。 太陽風磁場の南北成分は、0nT付近からやや北寄りに振れています。 このため、磁気圏は静かで、 AE指数はほとんど変化していません。 太陽の南半球の黒点の並びを、可視光と磁場分布で比較する。磁場写真の白はN極、黒はS極。 (c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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