宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:25)
今日、C2.1の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気嵐がやや発達しています。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/16 10:00 C2.1
7/15 19:50 C3.6
12:18 C3.0
01:51 C1.8
7/14 --- ---

黒点  7/16 (NOAA)
磁場 フレア
1791 13 βγδ C4
1792 2 α C1
1793 6 βγ C2
1794 5 β ---
1795 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:17 378 -1.4
-2 h 375 +1.8
-4 h 379 +2.9
-6 h 387 +1.7
-8 h 381 -1.5
-10 h 376 -1.6
-12 h 372 -5.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -40 -/ -
-2 h -41 -/ -
-4 h -50 -/ -
-6 h -57 -/ -
-8 h -61 -/ -
-10 h -68 -/ -
-12 h -68 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 1x10^3
7/16 0.2 3x10^3
7/15 0.3 8x10^3
7/14 0.4 3x10^4
7/13 0.2 7x10^4
7/12 0.3 3x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
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衛星電子 (GOES)
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沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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シベリア磁場 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2013/ 7/11 12:12 太陽風磁場の南向きが続き、磁気圏活動も高まりました。太陽風の変化は終わりつつあります。
2013/ 7/12 12:03 太陽風磁場の南向きは続き、磁気圏の活動も高まっていました。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。
2013/ 7/13 09:02 太陽風の弱い擾乱が来ましたが、磁気圏は穏やかです。10日のカナダのオーロラをどうぞ。
2013/ 7/14 10:43 太陽風磁場が大きく強まりましたが、北向きに振れたため磁気圏への影響は限定的です。
2013/ 7/15 12:44 太陽風磁場の南向きが強まり、磁気圏活動も活発になりました。擾乱は終わりつつあります。
最新のニュース

2013/ 7/16 12:25 更新
太陽風磁場の南向きは終わり、磁気圏も静かになりました。飛行機から撮影されたオーロラをどうぞ。

担当 篠原

今日は面白いオーロラの写真を紹介します。
カナダの高坂雄一さんからいただいた写真で、飛行機から見えたオーロラです。

カナダのバンクーバーからイギリスへ向かう途中の、
カナダ中央部を飛行中にとても強いオーロラの活動に遭遇したそうです。
撮影は15日とのことですので、昨日紹介した昭和基地のオーロラに続くものです。

飛行機の主翼と、2枚目の写真には窓枠も写っています。
空の地平線付近はやや明るくなっていますから、
現地は完全な夜中ではなかったのでしょう。
その明るさに負けない強度で、オーロラの光が写っています。

カメラを手持ちで固定して、
1/4秒の露出でこれだけ写せるほどの明るさだったそうです。
他の写真と詳しい状況について、Spaceweather.comに投稿されています。

高緯度を夜に飛ぶ時は、北側の窓の席に座らないといけないなと強く思いました。
こんな空を飛んでみたいです。
きれいな写真を、どうもありがとうございます。


太陽風は、速度は380km/秒と低速になっていますが、
昨日から-5nT程度の磁場の南向きが続いていました。

この傾向は、今日の未明、16日2時(世界時15日17時)頃まで続きました。
その後は、0nTか北寄りに変わっています。

磁気圏の活動も、
磁場が南向きの間はAE指数で750nT程度の変動が続いていましたが、
後半からは変化が小さくなって、穏やかになっています。

磁場強度そのものは5nTと既に平均的な状態に戻っていますから、
南向きが終わったことで、磁気圏も静穏になるでしょう。


SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真を見ると、
今度は、北半球側に東西(横方向)に延びるコロナホールが見えています。
次は、このコロナホールからの高速太陽風に注意が必要です。

このコロナホールは、27日前の前周期にも同様の姿を見せていました。
27日周期の図を見ると、
6月20〜21日頃から太陽風磁場や速度の乱れが到来しています。
これは、今周期に置き換えると、7月17〜18日頃になりそうです。
早ければ明日くらいから、再び磁気圏の活動が活発になるかもしれません。


太陽は、中心部の南側にある1791黒点群の活動度が少し上がっていて、
C3.0、C3.6などの小規模フレアを起こしています。


放射線帯の高エネルギー電子は、一段下がった状態で安定しています。
太陽風の変化も収まったので、このまま安定しそうです。



カナダからイギリスへ向かう飛行機から見えた15日のオーロラ。高坂雄一さんによる撮影。
(c) 高坂雄一氏


カナダからイギリスへ向かう飛行機から見えた15日のオーロラ。高坂雄一さんによる撮影。
(c) 高坂雄一氏


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。