宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2013/ 7/17 12:39 更新 コロナホールによる太陽風の乱れが近づいています。 担当 篠原 16日11時(世界時16日2時)頃、太陽の中央から少し東(左)の領域で、 小規模の爆発現象が発生しています。 SDO衛星AIA193の動画を掲載します。 比較的広い範囲に、急にコロナの乱れが広がっています。 この現象に伴って、CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。 SOHO衛星LASCO C3の動画を見ると、 太陽の下半分に広がるように、淡いガスの噴き出しが起きています。 (この動画では太陽の右上にもガスのかたまりが噴き出していますが、 これは別の現象によるものです) この変動は太陽の中心付近で起きているので、 CMEの影響は地球方向にも噴き出している可能性があります。 地球まで3〜4日程度かかると見積もると、 19〜20日くらいに太陽風の乱れとして到来するかもしれません。 強い磁場のかたまりがやって来て、南向きに大きく振れた場合、 磁気圏の活発な活動を起こす可能性があります。 太陽では、この他にはC1〜2程度の小さなフレアが発生した程度です。 黒点はぽつぽつとありますが、それほど活動的ではありません。 太陽風は、速度は350km/秒に下がり、 より低速の風になっています。 磁場強度は4nTで安定しています。 磁場の南北成分は、0nTをはさんで 南に向いたり、北に向いたりしています。 このため、AE指数では弱い変化が時間をおいて発生しています。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真を見ると、 北半球に広がるコロナホールは、太陽の中心線をまたぐ所まで来ています。 現在、ここから吹きだしている速度の高い太陽風が 地球に向かっていると思われます。 この後の太陽風の変化に注目して下さい。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) 上の現象に伴って、CMEが噴き出しました。太陽の下側に広がっています。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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