宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2013/ 6/30 10:37 更新 太陽風磁場の強い南向きは終わりました。その後、速度が少し上がっています。 担当 篠原 -10nTに達する太陽風磁場の強い南向きは、ACE衛星では、 昨夜、29日21時(世界時29日12時)近くまで続きました (地球へ達したのは1時間後くらい)。 その後、磁場の南北成分は0〜-5nTで変動するようになり、 磁場の強度も12nTから7nTへ下がる傾向を見せています。 一方、速度は緩やかな上昇を示し、 470km/秒とやや高速の風になっています。 しかし、27日周期の図を見ると、 前周期の今頃は700km/秒に達するかなり高い速度に上がっていました。 それと比べると、 太陽風の速度変化はずいぶん小さくなってしまいました。 磁気圏の活動は、AE指数によると、 太陽風磁場が強く南を向いていた前半は、 1000nT規模の活発な変化が記録されています。 特に、29日20時(世界時20日11時)には、 2300nTに達する非常に大きな変化が発生しています。 激しいオーロラ爆発が発生した様です。 参考に日本の地磁気データ(茨城県の地磁気観測所)を見ると、 こちらでも世界時20日11時に大きな変動が観測されていました。 オーロラの様子が見られないのが残念です。 AE指数の後半は、磁場の振れが小さくなったので、 変化も小さくなっています。 SDO衛星AIA193を見ると、 コロナホールはすっかり西の端に近付いています。 今回はこのまま目立った影響は到来しないのかもしれません。 もうしばらくACEのデータに注目してください。 太陽は、1781黒点群でC1.1の小さなフレアが発生した程度で、 穏やかな状態です。 昨日お知らせした1777黒点群のC4.4フレアに伴って発生した CMEの様子を動画で紹介します。 南西(右下)方向を中心に白いガスが広がっています。 しかし、淡いですが太陽全体を囲むようにも広がっているので、 弱い影響が地球に到来する可能性があります。 NOAA/SWPCのシミュレーションの図を掲載します。 昨夜の様子ですが、太陽(中心の黄色丸)から 右上に向かってガスのかたまりが飛び出していて、 その端が地球(右側の緑色丸)にかかりそうです。 到来まで3日前後と考えると、 今夜から明日くらいに太陽風に小規模の乱れが見られるかもしれません。 (c) 気象庁地磁気観測所 SOHO衛星LASCO C3による、昨日のC4.4フレアに伴うCMEの噴出。 (c) SOHO (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 太陽風シミュレーションによる、CMEが噴き出している様子。29日19時(世界時29日10時) (c) NOAA/SWPC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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