宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2013/ 6/28 10:25 更新 太陽風の弱い乱れが到来しました。高速風の到来はこれからです。 担当 篠原 昨夜、27日23時(世界時26日14時)に ACE衛星で小さい太陽風の乱れが観測されました。 速度が400km/秒から450km/秒に、磁場強度が4nTから7nTに、 プラズマの密度も2個/cm^3から10個/cm^3程度に急に上昇しています。 タイミングとしては、 23日に太陽で見られたCMEの影響かもしれませんが、よく分かりません。 興味深いことに、27日周期の図を見ると、 27日前5月31日にも良く似た小規模の太陽風の乱れが到来しています。 この時も原因がはっきりしなかったのですが、 ここの太陽風はこういう分布になっているのでしょうか。 その後の太陽風は、磁場強度は8nT前後で推移していますが、 速度は420km/秒に下がっています。 前周期の高速太陽風の到来を参考にすると、 太陽風の磁場はこれから更に強まり、 遅れて、今夜くらいから速度も上昇を始めるかもしれません。 この後のACEの変化に注目して下さい。 太陽風の乱れが到来した後、 太陽風磁場の南北成分は南向きに振れています。 このため、磁気圏の活動度が少し高まって、 AE指数は500nT程度の変化が続くようになっています。 太陽風の本格的な変化はこれからだと思われるので、 磁気圏の変動も今後一段と活発になる可能性があります。 また、太陽風の擾乱の影響で、 放射線帯の高エネルギー電子が大きく減少しています。 太陽では、1778黒点群が少し活動的で、 C1.2の小規模フレアを2回起こしています。 太陽のフレア活動は今後も現状程度でしょう。 太陽の中央から少し右下の領域でフィラメントの噴出が発生しました。 噴き上がる様子がSDO衛星できれいに見えていたので、 動画を掲載します。 SDO衛星AIA193と304による、フィラメント噴出の様子。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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