宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:59)
今日、C1.6の小規模フレアが発生しました。
太陽風南向き磁場が非常に強まっています。
磁気嵐が発達しています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/29 01:50 C1.6
6/28 12:31 C7.3
10:34 C4.4
6/27 --- ---

黒点  6/29 (NOAA)
磁場 フレア
1777 1 α C4
1778 23 β C7
1779 3 α ---
1781 4 β ---
1782 2 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:45 371 -11.4
-2 h 377 -11.5
-4 h 385 -11.4
-6 h 388 -10.7
-8 h 387 -10.1
-10 h 403 -4.1
-12 h 384 -5.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -93 -/ -
-2 h -80 -/ -
-4 h -71 -/ -
-6 h -54 -/ -
-8 h -39 -/ -
-10 h -34 -/ -
-12 h -32 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^2
6/29 0.5 1x10^3
6/28 0.8 3x10^4
6/27 0.7 3x10^4
6/26 1.3 4x10^4
6/25 3.6 5x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
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AE指数 (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2013/ 6/24 10:37 M2.9の中規模フレアが発生しました。高速風は続いていますが、速度が下がり始めています。
2013/ 6/25 12:02 500lkm/秒台の高速太陽風が続いています。磁気圏の活動も強まりました。
2013/ 6/26 11:03 高速太陽風は終わりつつありますが、次のコロナホールが太陽の中心に来ています。
2013/ 6/27 11:14 太陽風は平均的な速度に下がりました。次の高速風が近づいています。
2013/ 6/28 10:25 太陽風の弱い乱れが到来しました。高速風の到来はこれからです。
最新のニュース

2013/ 6/29 10:59 更新
太陽風の磁場が大きく南向きに振れ、磁気圏の擾乱が大きくなっています。

担当 篠原

太陽風の磁場が大きく変化しています。
昨日のニュースすぐ後、28日11時(世界時28日2時)に、
太陽風の磁場強度(ACEの図の白線)は12nTくらいに強まり、
南北成分も+10nTと大きく北を向きました(赤線がプラスに)。
(1枚目に3日幅の太陽風の図を掲載しています)

その後、北向き磁場はゆっくりと減少して、
夕方、28日17時(世界時28日8時)に南向きに(マイナス側)切り替わり、
次第に強まって、深夜の29日1時(世界時28日16時)に-10nTに達しました。

そのまま、磁場のかなり強い南向きは、
現在まで約半日にわたって続いています。

一方、太陽風の速度は、
400km/秒を割って、370km/秒とやや低速になっています。


太陽風磁場の強い南向きの影響で、磁気圏の擾乱が強まっています。
AE指数のグラフは、
図の後半から1000〜1400nTと激しい変動になっています。

磁気嵐も発生していて、Dst指数の速報値は、-100nTに達しています。
変化の幅としては中規模の磁気嵐です。


昨日の太陽風の変化に続いて、
磁場のかたまりが地球へ流れてきたのだと思われます。

今日はこのまま強い南向きの磁場が続くかもしれません。
すると、磁気圏の活動も強まった状態が続くでしょう。

一方、SDO衛星AIA193を見ると、
コロナホールは西側に大きく移動して、
高速太陽風が届いてもよさそうなタイミングです。
こちらにも注目してください。

放射線帯の高エネルギー電子は、低下した状態が続いています。
今回の擾乱を受けて、どのように変化するでしょうか。


太陽では、28日10時半(世界時28日1時半)に1777黒点群でC4.4、
28日12時半(世界時28日3時半)に1778黒点群でC7.3と
やや大きいCクラスのフレアが発生しました。

GOES衛星のX線カメラの動画を見ると、
太陽の右と左で連続して輝きが発生しています。

1778黒点群では、その後にC1.6の小規模フレアも発生しています。




ACE衛星による3日間の太陽風の変化。太陽風速度は黄色線、磁場強度は白線、南北成分は赤線。
(c) NOAA/SWPC


Dst指数の速報値。マイナス側に下がるほど、磁気圏の擾乱は激しくなっている。
(c) 京都大学WDC


GOES-15衛星のX線カメラによる、C4.4とC7.3のフレア。
(c) NOAA/SWPC 、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。