宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:04)
今日、M1.0の中規模フレアが発生しました。
太陽風南向き磁場が非常に強まっています。
磁気嵐がやや発達しています。
放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/ 1 04:52 M1.0
5/31 --- ---
5/30 07:30 C2.9

黒点  6/ 1 (NOAA)
磁場 フレア
1756 1 α ---
1757 1 α ---
1758 1 α ---
1760 2 α M1
1761 3 β C1

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:56 409 -15.7
-2 h 395 -19.6
-4 h 403 +7.1
-6 h 402 -0.7
-8 h 404 -2.6
-10 h 402 -0.6
-12 h 357 +1.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:30 -71 -/ -
-2 h -17 -/ -
-4 h 5 -/ -
-6 h 0 -/ -
-8 h 3 -/ -
-10 h 2 -/ -
-12 h -16 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 3x10^2
6/ 1 0.3 3x10^4
5/31 0.4 3x10^4
5/30 0.3 4x10^4
5/29 0.3 4x10^4
5/28 0.4 6x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
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AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
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EIT284 (SOHO)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2013/ 5/27 11:50 太陽風は650km/秒の高速風が続いています。太陽は比較的穏やかです。
2013/ 5/28 13:05 太陽風の速度は800km/秒近くまで上昇しています。磁気圏も活動的です。
2013/ 5/29 11:48 太陽風の速度は600km/秒に下がりましたが、高速の状態が続いています。
2013/ 5/30 11:32 高速の太陽風は終わり、速度は430km/秒に下がっています。
2013/ 5/31 11:31 太陽風は350km/秒の低速風です。明日くらいから高速風が到来する可能性があります。
最新のニュース

2013/ 6/ 1 13:04 更新
太陽風の乱れが到来して、磁場が大きく南に振れています。磁気圏活動も強まっています。

担当 篠原

太陽風に変化が発生しています。
ACE衛星の観測では、深夜、6月1日0時半(世界時5月31日15時半)に、
小規模の衝撃波が到来しました。
磁場強度は10nT、速度は400km/秒へ急に上昇しています。

太陽風磁場の南北成分は0nT付近に留まっていたため、
磁気圏の活動は小規模の変動が見られる程度でした。

その後、8時間ほど太陽風はこの状態で安定していましたが、
今朝、1日9時(世界時1日0時)頃に太陽風の磁場強度が更に上昇を始めて、
20nTとかなり強い値に達しました。

磁場の南北成分も、急に南向きに振れて、
-20nTとかなり強い南向きになっています。
それから3時間ほど経過した現在も、
-15〜-20nTと強い南向きは続いています。


太陽風の最初の変化の急な始まり方や、磁場の南向きへの強まり方などは、
コロナホールというよりも、CMEに関係する変動だと思われます。
一方、SDO衛星AIA193の写真にあるように、
コロナホールは西側へ半分ほど移動して、
地球への影響が始まりそうなタイミングです。
このまま、コロナホールの高速風に繋がって行くかもしれません。


太陽風磁場が大きく南に振れているため、
磁気圏の活動も激しくなっています。
AE指数は、800nTから1000nTを超える活発な変化を示して始めています。
今後の変化にも注目して下さい。

また、京都大学のDst指数の速報値は、既に-90nTの変化を記録していて、
中規模の磁気嵐になっています。
(この指数は、マイナス側に振れるほど擾乱が激しいことを示しています)
こちらも今後更に変化が大きくなる可能性があります。

現在の様に磁場が南に大きく振れた状態で、今後速度も高まっていくと、
磁気圏の擾乱は一段と激しくなります。
今後の太陽風の変化に注目して下さい。


太陽風の擾乱を受けて、
放射線帯の高エネルギー電子は一気に数を減らしています。
しかし、現在の太陽風や磁気圏の状況から、
高エネルギー電子は、再度大きく上昇する可能性があります。
明日以降の変化にも注意が必要です。


太陽は、黒点はどれも小さいままですが、
1760黒点群でM1.0の中規模フレアが発生しました。

また、太陽の北半球で、
太陽を東西にまたぐ様な長大なフィラメントの噴出が発生しています。
SDO衛星AIA304による動画をご覧ください。

この噴出によるCMEは、太陽の北に向かって噴き出しているので、
地球への影響は、到来しても小さいでしょう。



SDO衛星AIA304による、太陽の北半球で発生したフィラメント噴出。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。