宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2013/ 5/28 13:05 更新 太陽風の速度は800km/秒近くまで上昇しています。磁気圏も活動的です。 担当 篠原 昨日、高速の太陽風は既にピークを迎えたと思っていたのですが、 昨日の夕方頃に、再び700km/秒台へ高まりました。 今朝には更に上昇して、780〜800km/秒にまで速度が上がっています。 27日周期の図を見ると、 前周期の太陽風のグラフとはかなり様子が変わっています。 太陽風の磁場強度は、昨日以降5〜6nTと平均的な値で安定していましたが、 先程から、3nT近くへ一段下がっています。 今度こそ、高速風のピークを迎えたのかもしれません。 太陽風磁場の南北成分は、-4nTくらいの振幅で南向きによく振れています。 高速風と重なって、磁気圏の活動が強まっています。 AE指数は、700nTから1000nTに達する変動が頻繁に発生しています。 こうなると昭和基地の全天カメラが楽しみなのですが、 残念ながらずっと曇り空で、 満月に近いため空は真っ白に写っているだけです。 太陽風の高まりを受けて、 放射線帯の高エネルギー電子は更に増加しています。 今日は50,000くらいに達しています。 簡単にデータを見ただけですが、50,000に達したのは、 GOES15のデータが表示される様になった2011年3月以降では、 初めてかもしれません。 (高エネルギー電子が過去最高という意味ではありません) 太陽は、昨日のニュース以降Cクラスに達する変化はなく、 活動は静かです。 黒点もずいぶん少なくなってきました。 SDO衛星AIA193では、 コロナホールが太陽の東側に四角く見えています。 現在も高速の太陽風が続いていますが、 5日後くらいからは、こちらからの高速風が地球に到来するかもしれません。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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